保健室のシンデレラ【国見英】

Cinderella14 ページ15

及川「国見ちゃん！」


国見「ハイ！」





及川「国見ちゃん！！」


国見「ハイ！」





及川「国見ちゃん！！！」


国見「っ、ハイ！」









花巻「国見、何かしたの？」


岩泉「あー…あいつは多分悪くねぇけど、及川の逆鱗には触れたな」


松川「Aちゃん関連かぁ…」









国見「はぁ…はぁ……」


及川「ほら国見ちゃん！もう一本！」


国見「はぁ……及川さん…根に持ちすぎじゃないですか……」


及川「そりゃ持つよ…なんたって俺の可愛いAと……Aと………！」


国見「間接キ…


及川「それ以上言わせないからね！！」


国見「…だいたい、あれはAが俺の口に押し付けてきたんじゃないですか」


及川「勝手にAって呼ぶの禁止！！」


国見「本人の許可は取りました」


及川「俺が許可しない！」


岩泉「いい加減にしろクソ川！！！」


及川「いぃっ……たい！！！」





及川さんの後頭部に飛んできたのは
岩泉さん(パワー5)の強烈なスパイク


…あれは当たりたくねぇ……





岩泉「悪ぃな国見。ちょっと休んでていいぞ」


国見「どうも」





岩泉さんのおかげでやっと解放されて
体育館の隅に座り込む


それから口の中に流し込むように
ボトルを傾けた





金田一「お前、何したの？」


国見「教えない」


金田一「なんでだよ！？」


国見「たいしたことじゃないし…多分」


金田一「いや、あれはたいしたことだろ…。及川さんすげー怒ってるもん」


国見「……」


矢巾「何、国見何かしたの？」


国見「何でもないです」





先ほどから他の部員からも
哀れみの目を向けられる


鬱陶しくなって
外の空気に触れようと体育館の外に出た





国見「あ……」





校舎のさらに向こう側に見える校門に一人


遠くてはっきりとは見えないが
Aが帰って行く背中が見えた

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