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Cinderella11 ページ12

国見「俺が来なかったら、何か不都合でもあんの?」


A「初めてなの…!…先生とか、お兄ちゃんたち以外で学校の誰かとちゃんと話したの。…嬉しかった」





恥ずかしそうに
少し顔を赤らめて言う彼女


驚いて声を掛けられずにいると

沈黙が耐えられなかったのか
彼女は俺の背中を押した





A「め…迷惑でしょ。勝手にそんなこと思われて。気にしなくていいから。…もう出ていって」


国見「…確かに迷惑。勝手に言いたいことだけ言って、俺の話聞こうとしないこととか」


A「……?」





彼女の手の力が弱まると
背を向けていた体を向き合わせた





国見「話し相手が欲しかったわけ?」


A「…そう、かも」


国見「かもって」


A「どうしたらいいかわからないよ。…ちゃんと学校に行くようになったの、高校からだから…」





彼女の話を聞くと


小中学生の頃は入退院を繰り返していたらしく
ほとんど学校には行けていなかったらしい


高校生になってからはだいぶ体も強くなって
外にも出られるようになったようだが

まだあまり人の多い場所は苦手なようで


こうして保健室へと通っている


勿論こんな生活を続けていると
なかなか友達もできないわけで





A「病院で出来た友達も、退院したらもう会わなくなっちゃうから…」


国見「つまり友達が欲しいってこと?」


A「そうだね。友達…ほしいな」


国見「……いつも一人で昼食べてんの」


A「え…?」


国見「いいよ、なってあげても。友達」


A「っ、本当に!?」



国見「俺でいいなら」


A「国見くんがいいよ!」


国見「っ…」





そう言って彼女は嬉しそうに
俺の胸に飛び込んで来た





今まで何とも思っていなかったのに


彼女に出会ってからどこかおかしい


いつもなら面倒だと思うはずなのに


どうして友達になんか
なっても良いと言ったのか





初めて笑う姿を見た俺は
不覚にも可愛いと思ってしまった

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きなこ - もっと国見ちゃん好きになったー!´ω`* (2017年4月2日 18時) (レス) id: 5dd281500c (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - …最高 (2016年12月4日 20時) (レス) id: ff3fc0e880 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 国見ちゃん、お幸せに~(涙) (2016年4月1日 1時) (レス) id: 09d69c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
来 晴雫丸@チョコアイス信者 - ブワッツ 国見ん〜 (2016年2月19日 2時) (レス) id: 81cf7cd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - ぷにっきーさん» ありがとうございます!ファンタジー要素入れつつ幸せな様子を書きたかったので、そう言って貰えて嬉しいです^^これからも頑張ります! (2016年2月8日 8時) (レス) id: 045a0ed3fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作成日時:2016年1月8日 2時

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