奇跡 ページ9
としみつside
『混ざりたかったです』？？？
思考が停止した。何を、何を言ってるんだこの人は。
りょう「え、じゃあ今度遊びます？(笑)」
こっちはこっちで何言ってんだ。川遊びに誘うってなんだよ。新手のナンパでもそんなことしねえよ。
りょうと話しながら彼女は笑っている。なんか出遅れた感じがしてムズムズする。りょうはまた何か別の事を話し始めてる。
りょう「いやぁ〜実はね、運転席のコイツ、前にここで花を買ったことがあって！俺からしたらコイツが花ぁ？！なんて思ってたんですけど、ここの店員さんがオススメしてくれたって…今もコイツ、大切に育ててるんすよ〜！」
としみつ「オイ馬鹿馬鹿馬鹿！！おま何言って！！！」
コイツネタばらししやがった。何なん、俺だけめっちゃ恥ずかしい思いしてるやん。何コレ。自分の顔が熱を帯びてくのがわかる。
としみつ「あーもー何から何まで勝手にバラしてんじゃねぇよ！！！なんか、すいませ…」
A「や、やっぱりあのヒメヒマワリの方だったんですね！ま、まさかとは思ったんですけどほんとに…！？まだ育ててくれてたんですかっ…！？うわぁ嬉しい！！ほんとに嬉しい！！」
俺が何となくのその場しのぎで謝ろうとした言葉を遮って、彼女はいかにも「感激だ！」とでも言うような声をあげた。それはそれはもう、とびっきりの、きらっきらの表情で。
こんなの。こんなのもう。
好きだ。
もう好き以外の何物でもない。俺はもう、恋に落ちてる。思えばもちろん、ヒメヒマワリを買ったあの日から。
覚えててくれたことがまず嬉しい。俺に対してこんなきらきらの笑顔を見せてくれたのが嬉しい。もう、今話せてるこの時間が嬉しくて嬉しくてたまらない。今さら、改めて強く感じた。
A「嬉しいです！あの、ほんとうにありがとうございます！！よ、よろしかったらまた、買いに来てください…！！」
貴方より俺の方がずっとずっと嬉しいのに。そんなことを考えながら、「あ、も、もちろん…！」と何とか返事をした。俺だっさ。せめて、せめて名前くらいは自分で。
としみつ「あの…！名前、まだ聞いてませんでした…あっ俺はとしみつって言います！」
俺が振り絞った言葉に、りょうは馬鹿にした笑みをこっちに向けてから続けた。
りょう「俺はりょうです！そっちは？」
A「私、Aって言います。夕凪 A。よろしくお願いしますね、としみつさん、りょうさん！」
名前を知って、呼んでくれて、今日は奇跡みたいだ。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
詩雨(プロフ) - モコさん» ありがとうございます！勉強の方が忙しくてなかなかこれませんが、ちょくちょく更新していけたらと思っております！応援嬉しいです！ (2017年7月16日 16時) (
レス) id: c083dc8c5d (このIDを非表示/違反報告)
モコ(プロフ) - としみつ最高！これ見ながらめっちゃニヤニヤしてます！忙しい中ご苦労様です！ゆっくり無理せずがんばってください！応援してます！ (2017年7月12日 4時) (レス) id: fe19797a51 (このIDを非表示/違反報告)
詩雨(プロフ) - 倖やんさん» ありがとうございます！今忙しくてなかなか更新できないのが申し訳ないです…(>_<)でも必ず更新いたしますのでゆるりとお待ちください！！ (2017年5月30日 18時) (レス) id: c083dc8c5d (このIDを非表示/違反報告)
倖やん(プロフ) - コメント失礼します!!! これからも頑張ってください(o´・ω-)b ゆっくりでいいので更新まってます！ (2017年5月29日 5時) (レス) id: 86027f3ac8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：詩雨 | 作成日時：2017年5月15日 21時
