小さな向日葵【東海オンエア】

翌日は、嫌でもやってくる ページ20

としみつside


翌日。朝、俺は布団の中で、「あー今日が無くなっててもう明日になってねぇかな。1日とんでねえかな。」と思っていた。体の向きを変えカレンダーを見ると、今日はまさしく日付通りだった。まあ、1日とんだところでどうせ花屋に行こうとすんだろうけど。あいつら起きなきゃいいのに、と布団に潜り込んで思った。しかしあいつらからLINEで「起きたかー、早よ来い」と既に連絡が来ていた。

午前中には、しばゆー以外のメンバーはてつや宅に一堂に会し、適当に昼飯を済ませていた。普段なら遅刻も結構するし、集まってもダラダラしてるし、時間にルーズな感じのくせに、今日という今日に限ってはみんな、テキパキと各自の用を済ませ昼飯を食らっていた。
いや、今日だからこそだ。花屋に行ける今日だからこそ。そう思うと余計嫌悪感が増す。何だコイツら。全員まとめて爆ぜろ。
昼を少しすぎたあたりで、しばゆーがついにやって来た。俺が玄関まで行って扉を開けて早々、第一声は、

「やぁとしみつくゥん、どう？恋してるゥ？」

というふざけ倒したものだった。
俺はしばゆーを無言で肩パンした。
「ァ痛ン！！！」という奇声をあげながら、しばゆーは靴を脱ぎ散らし部屋へ入ってきた。

てつや「おぉ〜来たか！待ったぞ！」
虫眼鏡「しばゆーじゃ早い方でしょ(笑) ま、早く花屋に行きたかったのは僕も同じだけど。」

ゆめまる「昼メシは？どーする」
しばゆー「だいじょぶ、すぐ出るだろって思って、新幹線の中で食ってる。」
りょう「流石すぎ(笑)」
てつや「じゃあ、行くかァーッ！！」

なんだこいつら、ふざけすぎか。
ま、もう今日は諦めたけど。

としみつ「お前らなぁ、ぜっっっっってー変なこととか言うなよ！」
虫眼鏡「だいじょーぶだよぉーもー心配性だなぁー」
りょう「としみつ今日朝からずっとそれしか言ってないんだけどwww」
としみつ「うるせぇー！！！！！」

てつやが立ち上がり、車の鍵を手に取る。
他のメンバーも次々に立ち上がり、荷物を持つ。

あーあ、花屋が閉まってればいいのに。そう思ったが、りょうがばっちりネットで花屋を調べ、「今日は休みじゃないよ〜♪」と、意気揚々と言っていた。みんな出発の準備は万端だ。

てつや「おっしゃー、全員いるな？んじゃ、いくぞォ〜〜！」

俺以外のメンバー全員が、テンションアゲアゲ↑↑とでも言いたげな声で「オォーッ！」と答えた。

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