同士さん ページ2
･
「宜しくね？」
6月の蒸し暑い夏のくせに、梅雨が続いている天気、そんな日に席替えがあった
後ろからちょんちょんと、叩かれた感じがして後ろ振り向くと、「宜しくね？」と言ってきた、髪型が重めな男の子。襟足出てるわ、ボタンギリギリまで外すわ、1年なのに校則乱れすぎだろってぐらいの子に話しかけられた
チャラチャラしてるわ……これ
『あ、はい、』
とりあえず、ペコッと会釈してみた。だって気まずいしさ……無理だよ私。
「名前、なんて言うの？」
『……田隈A』
「田隈ちゃんね、俺深澤辰哉」
どうやらチャラチャラしてる男の子は、深澤って言うらしい。別にどうでもいいんだけどさ、だってきいてないし、
『深澤くん……』
「そー、かっこいいでしょ？」
ドヤ顔で言ってくる彼、相当自分の顔に自信があるんでしょってくらい
すると、教室の外で話し声が聞こえてくる
「ねぇ、宿題忘れたんだけどぉ、」
「写すのなんて無理だからね」
「ちぇー、」
「やんない、翔太が悪い」
聞こえてくる、推しの声。
渡辺翔太、自分の推し、かっこよくて可愛いところがギャップがあって、いつの間にかに目を追ってた、もう1人は、阿部亮平だっけ？頭がいいって噂で流れたから、それだけは分かる。それ以外は興味が無いからなぁ、
「あー、かっこいい」
ボソッと後ろから聞こえてくる、かっこいいの声。
えっと思って振り向くと、そこには彼達をおってる深澤くんの目、もしかして同担なのかなぁ、やだなぁとか思いながらも、まじまじと見てたら目が合った。
やばい、見すぎたかも、でも意外なんだもん仕方ない仕方ない
「え、何？」
『いや、かっこいいって聞こえたから』
「え？あ、言ってないよ」
『……いや聞こえてたから』
「だって、かっこよくない？阿部ちゃん」
『あ、ごめん、私渡辺くんのほうだから…』
「え？」
『え？』
『「もしかして、学校の子推してる？」』
もしかしたら 、同士できたかもです。
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作者名：Aroma | 作成日時：2023年10月6日 23時
