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「エビフライが良い」
「…ハンバーグにしようと思ってたんだけど」
「なんだかんだAは俺に甘いの知ってっから。期待してる」
お兄ちゃんが眉毛を下げて笑う。
そんな顔されたら嫌なんて言えるはずもなくて、�爐錣�った�瓩頒譴韻弌∨�足そうにお兄ちゃんが私の頭を2、3度撫でた。
その光景を見た女の子たちからまた黄色い声が上がって。
私は心の中で大きな溜息をついた。
「…だりぃ」
「お兄ちゃんのせいなんだからちゃんとやってよ、もー」
早々に飽きてしまって雑巾を放ったお兄ちゃんが、窓際に腰を下ろした。
�犖紊妊船Д奪�しに来るからな�瓩辰涜湿綫萓犬謀�刺されたのに。
「ちょっと休憩。Aもこっちおいで？」
使われていない特別棟の教室。
窓から差し込む西陽がキラキラとお兄ちゃんを照らす。
その姿が綺麗で吸い寄せられるように隣に腰を下ろした。
「…また怒られちゃうじゃん」
「村上が来るまでに終わらせとけばへーきだって」
掃き出し窓に背を預けて、暖かい陽に包まれればやる気なんて言葉は頭の隅に追いやられて。
代わりのように睡魔が襲ってきた。
同時にお兄ちゃんの手が重なる。
「ふふ、あったか…」
「おまえも人の事言えねぇから。何？眠くなっちゃった？」
「…少しだけ」
「…俺も」
あったかなお兄ちゃんの手がますます眠気を誘う。
どれくらいそうしていたんだろう。
その肩に頭を預けてウトウトしていると、廊下の方からバタバタと足音が聞こえてくる。
これは、もしかしなくても…。
パッと頭を上げたけど、遅かった。
すっかり眠ってしまったお兄ちゃんはその音に気付くわけもなく。
繋がった手を離す事も出来ないまま。
空き教室の出入り口から勢いよく登場したのはお兄ちゃんの友達。
ジェシーくんと慎ちゃん。
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作者名：メロン | 作成日時：2024年1月2日 20時
