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「進級早々何回目やねん！お前らええ加減にせぇよ！！」
生徒指導の村上先生の声が響いた。
学校に着いたのはまだ1限目が始まる前だったけど、校門で待ち構えていた村上先生に見事に捕まった私たち。
�犲｜拗錣靴燭薀撻淵襯謄�やって言うたよな？�瓩伐腓澆燭い僻�重歯を光らせて、先生がペナルティを課した。
特別棟のもう誰も出入りしない空き教室の掃除。
「空き教室の掃除？！」
「うん。ペナルティだって」
「うわ、悲惨じゃん」
昼休み。
同じクラスの陽奈ちゃんと私の机でお弁当食べながら遅刻してしまった理由とペナルティの事を話すと、陽奈ちゃんがあからさまに眉を顰めた。
「樹くんの事なんて放って学校来ちゃえば良いのに」
「そんな事出来ないよ」
「うちの兄貴が遅刻しようと留年しようと私は興味ないけどね」
別の学校だから会った事はないけど、陽奈ちゃんにも1つ上にお兄ちゃんがいて、別に仲が悪いわけじゃないけど、用もなければ話さないとかで。
毎日一緒に仲良く登校する私たちは、陽奈ちゃん曰く�爐△蠧世覆き瓩蕕靴ぁ�
「手伝おっか？」
「いや、良いよ！陽奈ちゃんにまで迷惑掛けられない！」
一見冷めたような言い方をするけど、迷わず手伝いを申し出る陽奈ちゃんは本当は凄く優しい女の子だ。
同じ中学からこの高校に来た子が誰もいなくて…まぁ、いたとしても結果は同じだっただろうけど。
とにかくなかなかクラスに馴染めないでいる私を気に掛けてくれたのが陽奈ちゃんだった。
それからすっかり仲良しになった私たち。
学校ではほとんど陽奈ちゃんと一緒にいる。
「迷惑ではないけどね。さては大好きなお兄ちゃんと2人で掃除したいんでしょー？」
「さすがにそれはないよ！」
「本当仲良しだねー。まぁ、樹くんみたいにカッコ良いお兄ちゃんなら仕方ないよねー」
「だからそういう事じゃないってば！もー！」
私を揶揄ってケラケラと笑う陽奈ちゃんを見ながら、お弁当の唐揚げを1つ口に放り込んだ。
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作者名：メロン | 作成日時：2024年1月2日 20時
