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「せっかくだから部屋暗くする？」
「外明るいんだから無駄じゃね？」
「ライター持ってきたー。じゃあ火ぃつけんねー」
「ねぇ結局誰からやんの？」
「でもさぁ3人一緒に仲良く吹き消すのもアリじゃない？」
「あ、動画撮っても良いですか？」
「良いねー。撮って撮ってー」
陽奈ちゃんがスマホを取り出して樹が全部のロウソクに火をつけ終わると、定番のお誕生日ソングを歌い出したのは慎ちゃんで。
あっという間に大合唱になって、ジェシーくんに引き寄せられて肩を並べた3人が仲良く火を吹き消せば、拍手と歓声と。
照れ隠しなのか、それに負けないくらい大きなジェシーくんの笑い声が響いた。
「これ、ストーリー上げても良いですか？」
しっかり最後までその様子を収めた陽奈ちゃんが、満足そうに撮ったばかりの動画を眺めている。
みんなはさくらちゃんがケーキを切り分けてくれているのに夢中で、誰かの�爐ぁ爾茵辞瓩辰禿�当な声がした。
あんなものストーリーに上げたら、学校の女の子たちに何か言われるの間違いなしなのに、陽奈ちゃんてば勇気ある。
「どーでもいーけど、そんな事してると食っちゃうよー？」
「あ、ちょっと高地くん！ダメ！！」
慌てて止める陽奈ちゃんに、�狆蘆未世茘瓩塙眞呂�んが楽しそうに肩を揺らして陽奈ちゃんにケーキを手渡した。
そうして全員にケーキが配られて。
�爐い燭世�まーす！�瓩箸修譴召譴�手を合わせて、さくらちゃんの手作りケーキをパクリと口にする。
…美味しい。
ものすごく、美味しい。
見た目だけじゃなくて、味までケーキ屋さんみたい。
「うめぇうめぇ」
「生クリームの甘さがちょうど良いね」
「さくら、天才！」
「俺の誕生日も作ってよー」
「私で良ければもちろんです」
なんて話しながらみんなあっという間にケーキを平らげる。
やっぱりさくらちゃんは照れてたけど、嬉しそうに笑っていて。
やっぱりちょっと生まれてしまう嫉妬心は、ケーキと一緒に飲み込んだ。
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作者名：メロン | 作成日時：2024年1月2日 20時
