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世間では私たちはブラコンとかシスコンとかいう部類にカテゴライズされるらしい。
ママもパパもたいちゃんも。
お兄ちゃんの友達も陽奈ちゃんも。
みんなそう思ってる。
果たして世間のブラコンの中に、兄のベッドに潜り込んで帰りを待つ子がどれだけいるかは知らないけど。
でも私の中でお兄ちゃんは特別で。
ずっとずっと隣にいて、いつだって優しく手を繋いでくれていたお兄ちゃんのことを�爛屮薀灰鶚瓩覆鵑童斥佞琶夘佞韻蕕譴襪曚鼻∋笋了廚い話噂磴覆發里任呂覆ぁ�
記憶がないからだけではなく、きっと私はそもそも普通ではないのだ。
ベッドの上、ふんわりとお兄ちゃんの匂いに包まれれば一気に広がる安心感。
おかげであっという間に重くなっていく瞼に抵抗する事なく眠についた。
どれくらい寝たんだろう。
小さな物音がして僅かに脳が反応する。
ギシリとベッドが軋む。
お兄ちゃんが帰って来たらしい。
「…おかえり」
「ごめん。起こした？」
「ん。だいじょーぶ」
言いながらお兄ちゃんの腕に包まれる。
「エビフライ、美味かった」
「食べたの？」
「死んでも食べるって言ったべ？」
「無理しなくても良かったのに」
「…待ってた？」
「…うん」
「帰り、遅くなっちゃってごめんな？」
本当は�猝鸞�したのに�瓩辰鴇�し拗ねてたし、お父さんに当たっちゃったけど。
謝られちゃえば、もうどうでも良くなる。
「なぁ、それより北斗と一緒だったんだって？」
「……たいちゃんの嘘つき」
「……へぇ、隠すつもりだったんだ？」
お兄ちゃんの声が途端に低くなる。
腕の中で慌てて見上げると目が合った。
暗がりの中、その悲しそうな顔がチクリと胸に刺さる。
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作者名：メロン | 作成日時：2024年1月2日 20時
