13. ページ13
何処からどう見ても�倏柴世靴討泙擦鶚瓩班塰�そうな顔をしているけど、松村さんもとい北斗くんはとりあえず一旦落ち着いてくれたらしい。
ただその後はまた押し黙ってしまって、結局気まずい空気に戻ってしまって。
私はひたすら足下に視線を落としながら、仕方なくその隣を歩く。
「あのさぁ」
「……え？」
「ごめん、俺ちょっと人見知りで。人付き合いって本当は苦手な部類で」
しばらくして北斗くんがポツリと呟いた。
さっきまでとは打って変わって、自信のなさそうな声と言葉に驚いて顔を上げる。
「樹の妹だから勢いで行った方が良いのかなって思ったんだけど、もしかしなくても距離の詰め方間違えた？」
不安そうに私を見下ろす黒目がちの目。
しゅんと項垂れたおっきな体がなんだかとてつもなく可愛く思える。
もしかしたら、だけど。
沈黙の間、一人反省会でもしていたんだろうか。
「お兄ちゃんと違って、私もどっちかって言ったら人付き合い得意じゃないから」
「あー…やっぱり？ほんとごめん」
「大丈夫です」
小さく笑う私に�狆个錣覆い任發蕕辰椴匹ぁ��瓩繁姪佑�んはちょっと恥ずかしそうに頭を掻いて、そっぽを向いてしまった。
さっき目が合ってすぐ逸らされてしまったのも人見知りのせいだろうか。
何処か影があって、重苦しい空気を纏っていて。
だけど可愛らしい所が見え隠れする北斗くんとは、なんだか仲良くなれそうな気がする。
その後は少し空気が軽くなって、駅に着いて電車に乗って。
時々思い出したように一言二言会話を交わしただけだったけど、さっきよりは全然マシだった。
そして、最寄駅。
何故だか一緒に降りようとする北斗くんにちょっと驚いて。
ちょっと怖くなって。
仲良くなれそうだと思った気持ちを撤回しようと思った矢先、見透かしたように北斗くんが笑った。
「あなたたちいつもギリギリの電車だから知らないだろうけど、俺も同じ駅だからね？」
「…なんかゴメンナサイ」
「別に良いけど。どっちにしろ家まで送るつもりだったし」
「へ？なんで？！」
今更だけど北斗くんと2人で帰ったなんてお兄ちゃんにバレたら大変だ。
まして家まで送ってもらったなんて言ったら、しばらくご機嫌斜めになるのは目に見えてる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メロン | 作成日時：2024年1月2日 20時
