そばに ページ10
二宮『………なんで？』
心臓バクバクいってる。
A『…二宮さんに選んでもらうような、いい女じゃないよ…』
二宮『………？』
A『私………。』
あぁ。きっと相葉さんとおじさんのこと言ってるのだろう………。
A『………イヤな女なのよ。私は。軽いって言うか……』
二宮『A』
Aの言葉を遮る。
二宮『………お前はどんなんでもお前で、お前がどんなんでも俺は好きだよ。だから…その気持ちだけ知ってて。』
A『………二宮さん…………。』
二宮『Aは今まで通りでいて。あ、でも、俺と２人で居るときは…』
ゆっくり顔を近づける。
二宮『俺に甘えて。』
触れるぐらいのキス。
A『………甘え方…わからない。』
顔を赤くしてうつむくA。
やべ、可愛い。
二宮『俺だけみて。』
絡ませてた指に口付ける。
二宮『あ、でもあまり俺以外のヤツと２人になって欲しくないなぁ。』
A『それは難しい。』
二宮『…………仕事だもんな………。しょうがない。』
Aに覆い被さるようにしてキスをした。
二宮『……でも、俺の気持ちはわかってて？』
A『…………でも』
二宮『答えは！』
今、答えを聞いたら、もうそこで全てが終わってしまうような。
すぐさまAが消えてしまうような、そんな気がして、
俺はAを遮る。
二宮『今は答えようとしなくていいから。だから、ずっと俺たちの…俺のそばに居て欲しい。』
A『…………いいの？私………そばに居て…』
二宮『…………当たり前だろ。』
Aが嬉しそうに微笑んだ。
二宮『あー…。日本に帰ったら独り占め出来なくなるなぁ。』
A『そんなこと………』
二宮『なぁ。ここにいる間だけ、俺と一緒に過ごしてくれない？』
A『んー…まぁ予定もないし…多分大丈夫だと…。』
二宮『良かった。』
彼女と過ごせる時間に喜ぶ、と言うより、これからも彼女が俺たちのそばに居ることを選んでくれた、そのことが嬉しくて。
二宮『なぁ、男に甘えたことないの？』
A『……うん。』
俺は舞い上がっていた。
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作者名：まり | 作成日時：2018年9月29日 22時
