ネクタイ ページ48
―――ピンポーン
インターホンが鳴る。
モニターで確認してロックを解除する。
玄関でチャイムが鳴り、ドアを開けた。
増田『いらっしゃい。』
A『…お邪魔します。』
ヒールを脱ぎ、揃える。
立ち上がった瞬間後ろから抱き締めた。
こっちを向かせ、キスをする。
左腕で彼女を抱き締め、右手で後頭部を押さえる。
角度を変え、唇をそっと噛み舌を這わせ口角を舐める。
A『ん……っ………待って……』
俺の胸を押して離れるから
増田『待たない』
そう言って唇をふさいだ。
A『や……ねっ、シャワー…』
増田『そんなのいいから。』
壁に押し付け、キスをしながら服を捲し上げ、中に手を入れる。
A『…は……あぁ…ん……。』
彼女は敏感だった。とても感じやすい。
そういえば…誰かそんなこと言ってたな…。
途端に嫉妬心が芽生える。
増田『ごめん。優しく出来ないかも。』
手を引き寝室へ入りベッドへ放り投げ、横たわった彼女に跨がった。
顔を近づけて彼女の瞳を覗けば、俺が見える。
でも…彼女は俺を見ていない……。
一体誰を見てるの？
そっと触れるだけのキスをして、彼女から降り、クローゼットを開ける。
A『…増田さん……？』
ネクタイはあまり使わない。それでも一応持っている。
２本、手にとりクローゼットの扉を閉めた。
A『…………。』
察したのか、何も言わない。
ベッドに戻り、キスをしながら彼女の服を全部脱がせた。
そして無言のまま彼女の両手首を合わせネクタイできつく縛り上げる。
増田『痛くない？』
コクンと頷く。
彼女を起き上がらせ、胡座をかいて座る俺の上に座らせた。
腕の輪をくぐって彼女と向き合う。
はぁ、綺麗だな……。
顔にかかる髪を指でどけてキスをし、
もう１本のネクタイで目隠しをした。
視覚が閉ざされると他の神経が敏感になるという。
彼女を俺の上に跨がらせて、胸の突起に唇を当てる。
A『あ…』
身体がピクっと跳ねる。
舌先でゆっくりと転がしてみる。
A『あっ……あぁっ………』
相当感じやすくなってるんだ……。
夢中でしゃぶりついた。
右手でもう１つをいじる。
A『あぁっ……あっ…あっ…はぁっ……』
いつもより鳴き声が…………たまんねー。
俺の上で身体をくねらせるけど、それでも執拗に、舌で、唇で追いかけた。
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作者名：まり | 作成日時：2018年9月29日 22時
