Destiny ～３～【ars】 (ページ35)

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謝らせてページ35

遠藤『今まで１番側にいたお前らが、拒絶？昔話を聞いたぐらいで？ふざけるな。今まで何を見てきた、櫻井！』

櫻井『………。』

遠藤『お前は今日までで少なくとも２回は命を救われてるな！』

櫻井『………あぁ。』

遠藤『櫻井だけじゃなく、いつもお前らは助けられてたはずだ。そうじゃねーのか!?』

みんなが黙りこみ、沈黙の中、相葉さんのすすり泣く声だけが聞こえる。

辺りはもうとっくに暗くなってて、外を眺めれば街灯が流れる。

A……どこに居るんだよ……。

何回か掛けている電話も繋がる事はなくて、もうすぐマンションに着く。

遠藤『あと３日はスケジュール空けてあるから。マンションから出るな。』

静かに、遠藤さんが俺達に向かって言ったその時

スマホのバイブが震え

遠藤『あ、俺だ。……非通知？……はい、遠藤……………なに!?』

遠藤さんの顔色が変わった。

皆何事かと伺う。

通話が終わって遠藤さんが放った言葉は衝撃だった。

遠藤『山咲さんが………撃たれた………。』

相葉『…え』

二宮『………は？』

遠藤さんの言葉がすぐには理解出来なくて。

遠藤『撃たれた………。致命傷ではないが、胸の刺傷からも出血して……重体だ、って………』

…A………Aが……！

二宮『…病院！どこだよ！』

遠藤『お前らは帰れ。病院には俺が行く。』

二宮『ふざけんな！俺も行くから！今すぐ病院に行け！』

遠藤『…わかった。とりあえず病院へ！病院着いたら悪いがお前らはタクシーで帰ってくれ。二宮は付いてこい。』

櫻井『………あぁ、いや……。』

ここからAが運ばれた病院までそんなに遠い距離ではない。

松本『………俺もAさんのところに行くよ。』

二宮『………あぁ？何言ってんだ？』
松潤に俺は詰め寄った。

松本『………謝りたいんだ！それに…俺も心配だよ…』

二宮『……てめぇ、都合いいこと言ってんじゃねーぞ？』

大野『俺も行く。』

櫻井『俺も。』

二宮『…はぁ？何勝手なこと言ってんだよ。機内でのあの態度はなんだ！Aのこと傷つけておいて、よくそんな事言えるよな！』

相葉『ニノ！…怒るのもわかるけど……お願い。俺達にちゃんと謝らせてくれないか…』

大野『ニノもごめん。なんか…すげー遠い人みたいに思えちゃって……住む世界が違う人に思えちゃって…どうしていいかわからなくて…。』