初日… ページ4
あーあ。
照りつける太陽。暑い……
部屋に入りすぐ窓を閉める。
二宮『エアコンは…』
リモコンを見つけ冷房を入れた。
暑い……。なんだよリゾートって。
俺にとって苦痛でしかねーよ。
みんなシュノーケリングとか言ってたな…。
おじさんは釣りだし…。
バッグからゲーム機を取り出し電源を入れる。
あー涼しい。
ベッドに寝転がる。
外では誰かが騒いでるらしく。
そんなの、誰かなんて決まってる。
相葉『Aー！』
窓を開けてテラスに出れば相葉くんと松潤が海で泳いでた。
横を見ても誰も居ない。
相葉くんは手を振っている。
アイツも部屋の中か…。
行ってみるか。
ゲーム機を閉じベッドに放り投げ部屋を出た。
―――暑い……。
Aの部屋の前でAと出くわす。
黒のワンピース…。
凄く………綺麗。
華奢な鎖骨に肩のラインが…女の子だなぁ、って。
A『二宮さん。』
俺の名前を呼んで微笑む彼女。
二宮『あれ？どっか行くの？』
A『…うん。barに。二宮さんは？』
二宮『昼間っから？くふふ。俺はあなたが何してるかなーって。』
A『二宮さんは……外で遊ぶわけないか(笑)。』
二宮『そ。』
A『良かったら……ご一緒しません？』
わざと他人行儀に振る舞い悪戯に笑う彼女に、自分の胸が踊った。
二宮『……それでは、お供させていただこうかな。』
俺は肘を軽く曲げ、Aの前に出した。
A『紳士ね。ありがとう。』
Aはそう言って、俺の腕に自分の腕を絡ませた。
程よい密着感。
胸が高鳴る。
リゾート地も悪くないな…。
２人で砂浜を歩きbarへ。
カウンターで飲み物を頼み、ソファー席に座る。
二宮『どうした、昼間っから。』
A『えー？んふふ。贅沢じゃない？こんな事、普段出来ないもん。』
二宮『それは…そうだな。』
朝から晩まで俺たちと一緒。
常に回りに気を配り、食事まで作ってくれる。
まぁ、ほぼほぼ作らされてる感じだけど。
スケジュールも把握し…いつ寝てるんだ？って思うことも。
二宮『……良かったな…。来れて。』
A『…うん。私、今すっごい嬉しい。』
キラキラした笑顔。
うん。
たまにはリゾート地も悪くない。
こんな笑顔が見れるなら。
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作者名：まり | 作成日時：2018年9月29日 22時
