Destiny ～３～【ars】 (ページ29)

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怖いページ29

女が隠し持っていた銃を右手に持つ。

A『……誰に雇われたの？』

『…………』

A『……まぁいいわ。』

『………………』

A『…あなたの役目は？』

相葉『え？』

松本『俺達を狙ってたんじゃねーの？』

A『…殺す気はなかったようよ。多分、睡眠薬を飲ませて依頼主のところまで運ぶ…役目だったんじゃないかしら…』

大野『あ…』
大野さんが女を見る。睡眠薬が効いているのだろう、意識が朦朧としているようだ。

A『…寝ちゃ困るわよ…まだ聞きたいことあるんだから。』

私はそう言って右手の銃を女に向けた。

相葉『A…なに……するの？』

A『なにって……発火するものがないからしょうがないじゃない。』

松本『Aさん…？』
大野『…発火？』
二宮『…だから酒掛けたんだろ？』

櫻井『………………ニノ？』

大野『Aちゃん、やめろ』

A『…え？』

二宮『なに言ってんだよ！この女のせいで俺達危なかったんだぞ!?それにAだって…！』

相葉『それでもダメだよ！A！俺達今は生きてるじゃん！Aは…刺されちゃったけど……でも…！』

A『……。』

櫻井『A！』

A『……ごめん。頭に血が昇ってた…。』
構えてた銃を下ろす。

空いてるシートに座り、うつむいた。

私は…何をしようとしたのだろう。

今は無事なのだからむやみに人を傷つける必要なんかないじゃない……。

相手は……誰かわかってるんだから……。

二宮さんが隣に座る。

二宮『いいんだ。俺はお前をわかってるから…』

A『……二宮さん…。』

大野『俺達大丈夫だから…。ありがとう、Aちゃん…』

松本『焦ったよー…。』

櫻井『もうビビらせんなよ、マジで。』

A『…ごめんなさい、本当に。私……怖がらせて……』

相葉『…笑ってて欲しいから…Aには。だから…もう俺達大丈夫だから。ね？』

A『…うん。』

二宮さんが抱きしめる。

相葉『…って！なんで！』

二宮さんの襟を掴んで引っ張る。

二宮『ほらー！いきなり引っ張ったらAの傷に響くだろー！』

大野『お前が抱きつかなければいいだけの話じゃねーか！』

松本『ねー翔さん…』
櫻井『……ん？』
松本『この人たちは緊張感ってものは…』
櫻井『……松潤、諦めろ………』