Destiny ～３～【ars】 (ページ20)

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真実ページ20

遠藤『…頼むから……あいつらを…守ってくれ…！』

A『…どういう事か話してください。』

遠藤『…昨日、事務所に郵便物と一緒に手紙が届いた。』

ゆっくり、思い出しながら話してくれた内容は……………

遠藤『嵐をただちに帰国させろ。３日後、日本に居なければ、うちの所属タレントを無差別で襲う。コンサート会場だろうがTV局だろうが関係ない。予告はしない、と…。』

A『そんな…。』

遠藤『まず、事務所を爆破する、と。嵐が帰国してなければ、同じ爆弾をどこかで使う、と。』

A『…そして宣言通り爆発した……』

遠藤『…ウチのタレントは何百人と居る。ツアーの最中の奴ら、舞台出演中のやつ、自分の番組を持ってるヤツ…。誰かわからない、いつ狙われるかもわからない、お手上げなんだ…！』

コンサート会場で爆弾なんか使われたら…犠牲者の数は計り知れない…

どこでもそうだ。いつ、どこで狙われるかわからなければ防ぎようがない、守りようがない、一般の人も巻き添えになる……

だから………

A『…嵐に標的になれ、と…』

遠藤『あいつらが日本にいる間は、他の誰にも手出しはしない、と……。目的は……………嵐だ、と………。すまん…………。』

A『……わかりました。事務所が爆発した以外は彼らには伏せて置きます。明朝帰国します。ギリギリ３日以内には帰れるはず。その先の事は、まずマンションで話し合いましょう。』

遠藤『…本当に……すまない……。』

A『落ち込んでる場合じゃありません。まず、日本に到着した時点で厳戒態勢に入らなければ。遠藤さん、私の部屋のクローゼットからジェラルミンケースを持って空港まで迎えに来て下さい。』

遠藤『あ、あぁ。』

A『同じ車種で３台以上用意出来ますか？』

遠藤『あぁ、社用車がある。』

A『少しでも手掛かりが欲しいので、送られて来た手紙を写真に撮って送ってください。それと現場の写真、近づく事が可能であれば爆発した場所、爆弾の欠片でも何かあれば写真に撮って送ってください。』

遠藤『あとは。』

A『マンションの安全の確保が必要です。ウチの会社に連絡してもらえますか？ドローン対策もするように、と。それから…』

櫻井『え？ちょっと待って？』

相葉)『…俺らが狙われてる…ってこと？』

…………みんなを部屋に戻した後、胸が痛んだのは……

真実を話してないから。

話さなくては………。