Destiny ～３～【ars】 (ページ15)

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２日目…３ページ15

相葉『…？どういう意味？』

まっすぐAを見つめる。

A『相葉さんに触れられると、触れたところが熱くなるの…。熱を持つって言い方の方が近いかな……。』

グラスを両手で握りしめながら話すA。

A『なぜかわからないんだけど…。触れられると…もう逃げられなくなる…ような…』

言葉を選びながら、ゆっくりと。

A『…触れた場所から相葉さんが…』

ためらってる…？

相葉『…なに？言って…？』

A『…相葉さんにすべてが持っていかれるような……。伝わんないよね。』

困ったように微笑むA。

相葉『同じだったんだね…』

正直驚いた。

立ち上がって、ゆっくりとAの頬に手を伸ばす。

相葉『……触れるよ？』

同じ感覚を同じように感じていたなんて。

優しく頬に触れる。

ほら、触れてるところから熱くなる。もう君を押し倒したい気持ちでいっぱいになる。

Aの目は水分をたっぷり含んでるかのようにゆらゆらと揺れ、その瞳から伝わる熱。

同じ…。

相葉『……同じなら……』

そっと手を離しゆっくり座る。

相葉『…好きだよ、A。だから、なにもしない。Aが気持ちも俺と同じになってくれるまで…』

そう言ってAに微笑んだ。

A『…相葉さん…。』

相葉『…ホントはキスしたいし…。でも止まらなくなっちゃうから。わかるでしょ？(笑)』

グラスにビールを注いで一口飲む。

A『…うん。わかる。』

Aも一口飲む。

相葉『…だからなにもしない。ホントにAが好きだから。』

A『…でも私…。』

相葉『大ちゃんとニノでしょ？』

Aがうつむいた。
辛そうな、悲しそうな顔。

それは…俺を思ってくれてるから…なの？

相葉『いいんだ。いや、良くないよ？ホントは凄く嫌だ。でも…』

うつむいたAの顔を覗きこんで

相葉『俺はそんな顔させたくないから、だから…。Aが納得する答えを出すのを待つよ。』

Aの目から涙が溢れた。

相葉『あああ、泣かないでよ…！』

あたふたする俺を見て、少しだけ笑顔を取り戻してくれたA。

相葉『君のこと抱きたい。でも、俺は笑顔が見たいんだ。俺の隣で笑って欲しいから…。って！なんで余計泣くの！』

Aの目からもっとたくさんの涙が流れ、焦ってそう言った俺に、

泣きながら笑うA。

その笑顔を守るよ、俺は。

君が好きだから。