story31 ページ32
ジョングクは手当てをしてくれると言ってわたしはおんぶしてくれるけれど、通り過ぎて行く人達がこちらを振り返ってくるのは恥ずかしい。
ジョングクは恥ずかしくないのかな。
「久々だ………」
JK『ん?』
「おんぶとか懐かしい……へへ」
中学生になりたての時だった。
初めての体育祭、気合が入りすぎてリレーで大ゴケしてしまったわたしを、ジョングクがおんぶして保健室まで運んでくれた。
“Aは痛いの嫌いでしょ?”
あの時、そう言って頭を撫でてくれた。
それが、わたしの片想いが始まった瞬間だった。
JK『体育祭の時だったよな』
「え、覚えてるの?」
JK『当たり前じゃん?だってあの時、テヒョンがすごい顔してたんだもん』
ん?テヒョン?
また…………テヒョンなの?
JK『俺じゃ持てないからって、テヒョンが俺に運んでくれって頼んできたんだよ』
遊園地の話に続けて、またテヒョン。
いつもテヒョンがわたしを助けてくれてるみたい。
あいつはホント、何なんだろう。
「ってちょっと待って、それわたしが重いみたいになってんじゃん!」
JK『違うよ!テヒョンに力が足りなかったってだけで…。』
「あいつ………許さん」
おんぶされながら暴れるわたしに、ジョングクは笑いながら言い放つ。
JK『ホント、二人相性いいよな』
わたしのことを何とも思っていないから平気で言えるその言葉。
完全に脈ナシ。撃沈。
「やめてそれ。気に食わない」
JK『ホントだって!あはは』
あー、その何も気づいてない笑顔が一番辛い。
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kumitake84(プロフ) - 受験勉強頑張ってくださいね!更新できる時で良いです。楽しみにしています! (2021年10月10日 0時) (レス) @page36 id: f676af609a (このIDを非表示/違反報告)
ルウナ(プロフ) - kira rinさん» コメントありがとうございます!本当に素敵な曲で、それをイメージして書いています!期待に添えるよう、がんばります(*^^*) (2021年10月4日 20時) (レス) id: 76db9cd592 (このIDを非表示/違反報告)
kira rin(プロフ) - 米津さんの作品は、想像膨らみますよね。ハチPのころから好きなので題名に誘われて読んだら…良作じゃないですか☆頑張って下さいね!期待してます(*´∀`)♪ (2021年9月29日 2時) (レス) @page1 id: 0447791661 (このIDを非表示/違反報告)
ルウナ(プロフ) - KARINさん» わああ、初コメント本当に嬉しいですありがとうございます!!頑張ります^^ (2021年9月21日 13時) (レス) id: 76db9cd592 (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - すごく面白いお話っ!頑張ってください!心の底から応援させて頂きます! (2021年9月21日 11時) (レス) id: 45c5b863c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルウナ | 作成日時:2021年9月20日 23時