恋と病熱 ~TH.JK~

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「はぁ…………………」









ベッドに倒れて見上げた天井。
あれこんなに白かったっけ、とどうでもいいことに気づく。









あれからどんなふうに自分の部屋に帰ってきたのかあまりよく覚えていない。









“俺ずっとジェニのこと好きだったんだよ”









そう言って顔を赤くするジョングクが今でも鮮明に思い出される。


これまで明確ではなかったにせよ、本人からジェニを好きだと聞いたことは無かった。
行動の数々で察せられても、確たる本音を聞いたことがなかったからまだこの想いを保てていたのに。









「あぁ…………うぅ」









好きな人が別の人を好きになった。
それだけなのにこんなに苦しくなるなんてわたし知らなかった。


涙が止まらなくて、悔しかった。
わたしの気持ちに気づきもしないジョングクにも腹が立った。









“応援……してほしい”









有無を言わせないその言葉に胸が押しつぶされそうになった。









“うん。頑張って”









笑顔でそう言ったわたしを誰か褒めてよ。
ねえ、誰か。

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