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209 - 本編 ページ49

【渋谷事変7】 七海VS呪詛師





釘崎
「七海さん…?」


A
「建人さん…。」


スタスタとこちらを目掛けて足を運ぶ建人さん。
その瞳には明らかに怒気を孕んでいる。


重面
「いやいや、状況見てよ。」
「何勝手に動いてんの?」


呪詛師が建人さんに気を取られている内に、足元に倒れていた明さんがそっと逃げ出した。


重面
「女の子が人質…アレ!?」
「あっ!逃げちゃった。」


明さんが逃げ出した先を残念そうに見る呪詛師の後ろに静かに佇む建人さん。


七海
「仲間の数と配置は?」


重面
「知らない。」


呪詛師の刀が建人さんを切り付け、吹き飛ばそうと蹴りを入れた。


A
「建人さん!」


思わず叫ぶが、そんな心配は無用だった。
刀で切れてもいないし、蹴りも効いていない。
彼は平然とそこに佇む。


七海
「仲間の数と配置は?」


重面
「…知らなーー


知らない。そう言おうとした呪詛師が離れた壁へと叩き付けられた。
建人さんの一撃を貰ったのだ。


A
「すげぇ…。」


パリッとガラスを踏み締める音の方向を見ると呪詛師がボタボタと血を吐いていた。
呪詛師の膝は情けなくガタガタと震えているようだった。
そんな呪詛師に容赦などせずに建人さんは頭をがっしり掴む。


七海
「仲間の数と配置は?」


重面
「だから、知らーー


さらに一撃。
壁にめり込み、再度血反吐を吐いた。

呪詛師が落とした刀が建人さんを背後から襲おうと動いていた。


釘崎
「させねぇよ!!」


その刀を野薔薇の釘で止めるように壁に打ち付けた。


重面
「空気読めよぉ!!んえ!!」


建人さんに首を締められて体の自由を奪われた呪詛師は情けない声を上げた。


七海
「ここに来るまで…。」
「何人もの補助監督が殺されていました。」


怪我を負わされていたのは伊地知さんだけではなかった。
伊地知さんは運良く生きていたが、大勢の補助監督達が道すがらに死んでいた。


七海
「アナタですね?」


建人さんの圧に呪詛師の表情がどんどん曇り始めた。
首を締められ、余裕の表情だったものが恐怖の感情を顕にした。


重面
「くっ…!ははっ…。」
「ご、ごめんなさーー


そう言いかけた呪詛師は遥か遠くの壁へめり込み、意識を失った。


七海
「新田さんの所へ向かいましょう。」
「Aさんは先走り過ぎです。」


A
「…はい、すみませんでした…。」





これが、一級術師。

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mito(プロフ) - みるたそさん» 確かに本誌辛いですよね…。 (2021年3月9日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - mitoさん» お風呂ネタ意外と好きなんですよ〜苦笑自分は変態かっ!本誌が辛いのでmitoさんの小説で癒されています!^ ^ (2021年3月9日 17時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» お風呂いいですね!思いつきませんでした!書いてみます! (2021年3月5日 7時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - リクで、一緒にお風呂に入ると駄々をこねまくる五条さんと夢主が一緒にお風呂に入り、湯船に浸かっている時に首を甘噛みして甘えて来た五条さんに仕返ししてじゃれあったり、体を洗いっこするまで出ないという五条さんを渋々許したりする甘々が見たいです^ ^ (2021年3月4日 22時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» 全然大丈夫です!!むしろそう言って貰えて嬉しいです!! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mito | 作成日時:2021年2月25日 16時

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