189 - 番外編 ページ29
【二級呪霊と人助け2】 犠牲
*
これのどこが二級呪霊なんだよ。一級だろ。
A
「クソッ…!」
目の前には先程とは違う形に変化した呪霊。
二級だと聞いていたが、これは明らかに一級案件だ。
行方知れずの補助監督は死んでいてもおかしくない。
呪霊
「〜〜〜〜?」
逃げようにもこの呪霊の術式で建物に結界が張られているようだ。
私の術式で消したいが、結界の範囲が広すぎる。
あの呪霊も安易に近寄らせてはくれないだろう。
とりあえず逃げるか。
何処か身を隠せる所を探して応援を呼ぼう。
勢い良く地面を蹴り、呪霊に背を向け走り出す。
チラリと後方を振り返ると呪霊の動きは遅い。
移動速度はあまり早くないらしい。
A
「これなら逃げ切れるな。」
長い廊下の角を曲がった時、先程逃がしたはずの一般人がいた。
一般人1
「あ、お姉さん!」
「この建物の出口どこ?迷ったみたいでさ…。」
迷うも何も呪霊の結果で出口なんか存在しない。
逃げれなくてもどこかへ隠れてくれれば良かったのに…。
一般人2
「俺達が入った時はここが入口だったのになー。」
A
「走れ!!お前ら死ぬぞ!!」
一般人1
「死ぬってどういーーー
どういう事?と、口にした男の上半身が消えた。
否、呪霊の触手の様なもので体が真っ二つに裂けた。
A
「クソッ…!」
血飛沫が飛び散り、もう1人の男にかかる。
その男は、さっきまで人の形をしていた肉片に視線を向け、ボーッとそれを見ている。
A
「逃げろ!!」
一般人2
「…え?え?…え?…アイツが…。」
駄目だ、状況が理解出来ていない。
いや、理解が追いついていない。
このままじゃこの人も…。
A
「チッ!!」
ボケッと突っ立ている男を急いで肩に抱え、その場から走り出した。
*
助けられなくてゴメン。
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mito(プロフ) - みるたそさん» 確かに本誌辛いですよね…。 (2021年3月9日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - mitoさん» お風呂ネタ意外と好きなんですよ〜苦笑自分は変態かっ!本誌が辛いのでmitoさんの小説で癒されています!^ ^ (2021年3月9日 17時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» お風呂いいですね!思いつきませんでした!書いてみます! (2021年3月5日 7時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - リクで、一緒にお風呂に入ると駄々をこねまくる五条さんと夢主が一緒にお風呂に入り、湯船に浸かっている時に首を甘噛みして甘えて来た五条さんに仕返ししてじゃれあったり、体を洗いっこするまで出ないという五条さんを渋々許したりする甘々が見たいです^ ^ (2021年3月4日 22時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» 全然大丈夫です!!むしろそう言って貰えて嬉しいです!! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2021年2月25日 16時