155 - 番外編 ページ45
【興味】 両面宿儺
*
宿儺
「おい小娘、A。」
突如として呼ばれた自分の名にこれ程驚いた事はない。
*
静かな教室。
ここにいるのは悠仁だけ。
恵と野薔薇はどこかへ行ってしまった。
隣にいる悠仁はすやすや夢の中。
キラキラと輝く太陽。
雲ひとつない青空。
まだ少し温い風が開けた窓から流れ込み、髪をふらりと揺らす。
そんな静寂を打ち破ったのが両面宿儺。
驚き過ぎて椅子から転げ落ちるかと思った。
A
「びっくりさせないでよ…。」
宿儺
「何を驚く事がある。」
「貴様の眼ならば見破るのは容易いだろう。」
A
「買い被りすぎだよ。」
「そんでなんか用?」
「悠仁の体乗っ取ってやったぞー!ってか?」
宿儺
「…相変わらず癪に障る小娘だな。」
A
「そりゃどうも。」
悠仁の頬に目と口だけが出ている宿儺。
たった目と口だけなのによくもまあ表情豊かだ。
宿儺
「小娘、俺のものになれ。」
本日2度目。
また椅子から転げ落ちそうになった。
A
「はぁ?何言ってんの。」
宿儺
「六眼に興味が湧いた。」
「お前拒否権はないぞ。」
A
「あるわ。」
「何言ってんだお前。」
宿儺
「五条悟の事など気にするでない。」
A
「ちょっと待てなんでそこで悟が出てくる。」
宿儺
「恋仲なのだろう?」
「五条悟の態度からして容易に想像できる。」
「お前達が恋仲だと確認するまでもない。」
A
「……しっかり観察されてんじゃん…。」
まさか、たかが呪いにここまで読まれているとは。
くっそー悟め。
宿儺
「五条悟など細かい事は気にせん。」
「良いから俺のものになれ。」
A
「なるわけねぇだろ!!こんの馬鹿野郎!!」
虎杖
「ぶへぇっ!?」
思いっ切り平手打ちをかましてやった。
その勢いで悠仁が椅子から転げ落ちた。
あ、待ってこれ悠仁をぶん殴っただけで宿儺には届かないじゃん。
虎杖
「何すんのA!!」
「ちょーいってぇんだけど!!」
A
「い、いや、ちょっと宿儺が…。」
虎杖
「宿儺?」
「アイツとなんか話してたのか?」
A
「いや何も。」
宿儺
「嘘をつくでない小娘。」
A
「もう一発喰らわせてやる!」
虎杖
「やめて!?」
「それダメージ受けるの俺だからね!?」
*
虎杖悠仁の殴られ損。
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mito(プロフ) - みんとさん» こちらこそありがとうございます!他にもリクエストありましたらお願いします! (2021年2月25日 21時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - mitoさん» ありがとうございます!! これからも応援します!! (2021年2月25日 21時) (レス) id: 10875fa8fc (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みんとさん» リクエストありがとうございます!!五条家の落し物4で書かせて頂きます! (2021年2月25日 20時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 突然すみませんm(。>__<。)m五条先生へのプレゼントを恵くんか虎杖と買いに行っているのを五条先生に見られて、喧嘩しちゃうのとか見たいです……!! (2021年2月25日 20時) (レス) id: 10875fa8fc (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» いえいえ!ネタ切れになりつつあるので、リクエスト下さると本当に助かります!他にも何かありましたらお願い致します!笑 (2021年2月23日 16時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月29日 5時