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95 - 本編 ページ35

【気持ち6】 両想い?





A
「ちょ、ちょっと!?」


ボフッと、ベットに押し倒される。
私と同じ鮮やかな蒼い眼が揺らめく。


五条
「もう我慢しなくていいよね。」


A
「ダメだよ!?」





なんとか悟を宥める事に成功し、今はソファに座り彼が入れたココアを飲む。


五条
「Aのケチ。」


A
「いや、ケチとかの問題じゃないだろ。」


私の頭に顎を乗せ、ムスーっと不貞腐れる悟。

いや、冷静になってみ?
未成年に手を出す28歳ってやばいよ?犯罪よ?


A
「教師が教え子に手出しちゃダメだと思いまーす。」


五条
「…教師以前に僕は1人の男って事忘れずに。」
「それにここは学校じゃないしね。」


そう言うと悟の手がスルリと服の中に入ってきた。


A
「ちょっ!?」


やーめーてー!と、手を抑えて必死に抵抗をするが、力で勝てるわけがない。


五条
「Aは初めてでしょ?」
「もうすっごい優しくするから安心して。」


A
「何を安心しろと!?」


やだー!!誰か助けてー!野薔薇ー!真希さーん!
ん?てかちょっと待てよ?


A
「悟は初めてじゃないんだ?」


五条
「え?そうだけど?」


A
「………へぇ〜。」
「まぁその顔じゃあそうでしょーともねぇ〜。」
「女の子になんて困らなかったでしょーね?」


五条
「まぁ、うん。」


A
「……不潔。」


五条
「不潔!?」


服の中に入れてた手がピタリと止まった。


A
「なんだか手馴れてますもんね。」
「あーあ、どれだけ遊んでたんだか。」


悟の腕の中からササッと抜け出し、冷ややかな眼で彼を見下ろす。
まあ、12歳も年上だし、顔もいいからそんな事はとっくに分かってるけどね。
何も言わずに見下ろす私を見て、悟は珍しく焦った顔をしていた。
悟には悪いがちょっとおもしろい。
……でも少し可哀想かな?


五条
「……えーと、モテてごめんね?」


少しでも可哀想だと思った私が馬鹿でした。


A
「バカ目隠し。」





本当バカ。

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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時

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