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62 - 番外編 ページ2

【VS呪詛師】 急襲





呪詛師
「お前が五条悟の花嫁、Aで間違いないな。」


A
「…誰、お前。」





3級程度の呪霊を払う簡単な任務、だったはずなのだが、その呪霊の逃げ足だけが立派で追い回していたらすっかり日が暮れてしまった。
なんとか祓い終え、伊地知さんを呼ぼうと電話をかけようとした所だった。

暗闇の中から一人の男が現れた。


A
「私の事知ってるって事は術師か?」


呪詛師
「ある所からの依頼で、お前を殺させてもらう。」


A
「…呪詛師か。」
「素直にはいって言うわけねーだろ馬鹿かテメェ。」


スラリと刀を抜き、構える。


A
「死なねぇ程度にボコして、情報吐かしてやる。」





A
「あー、いってぇ…。」
「アンタ意外と強いね、驚いた。」


皮肉気味に笑い、相手を見る。
そこそこ攻撃を入れたので呪詛師も中々疲弊しているように見える。


呪詛師
「…女の癖に随分タフだな。」


A
「そりゃどーも。」


呪詛師の触れられた部分がズキリと痛む。


呪詛師
「俺の手が触れた部分が熱傷状態になる。」
「それが俺の術式だ。」
「死にはしないが激痛だろう。」


A
「激痛で弱ってる所を呪具で殺す、そうでしょ?」


呪詛師
「あぁ、そうだ。」
「だが、お前はかなり我慢強いみたいだな。」
「ここまで耐えてる奴は久々に見たな。」


私の体には熱傷箇所が少なくとも7〜8。
カスったりはしているがまだ相手の術式をガッツリ受けていない。
カスっただけだが、正直痛い。


A
「いや〜、本当舐めてたよ!ごめんごめん。」
「見た感じ弱そうだなって思ってたからさ。」


あはは。と笑った瞬間、呪詛師が近付き脇腹にモロに一撃を貰う。


A
「っっつ!!」


制服を溶かし、肉を焼く音と焦げた匂いが鼻につく。


呪詛師
「隙だらけだぞ。」


A
「うっせぇな!今話してただろうが!」
「話途中で攻撃してくるとか、クソ野郎だなお前。」


クソ野郎が、めちゃくちゃ痛てぇじゃねぇか。
カスったのより比にならんぐらい痛い。
これあと一発喰らったらかなりキツい。
痛みで思ったような動きが出来なくなるな…。


A
「……はぁ、やだやだ。」


呪詛師
「諦めて命乞いか?」
「もっと可愛く命乞いでもしてみたらどうだ?」
「綺麗な顔は残して楽に死なせてやるさ。」


A
「………。」





危機?

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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時

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