102 - 番外編 ページ42
【七海建人の溜息7】 乱入
*
五条
「ねぇ〜大丈夫〜?」
「僕も一緒に入って手伝おうか〜?」
A
「うるさい。」
「マジで入ってきたら殺すからね。」
ちゃぷっと湯船浸かりながら、ドアの外に全力で待機している悟に脅しをかける。
あの野郎何食わぬ顔でお風呂に入ってこようとしたから思いっきりぶん殴っといた。
五条
「A〜大丈夫〜?」
A
「大丈夫だってば!」
「もう出るからどっか行っててよ!」
全く世話がやける28歳だこと。
色々手伝ってくれるのはいいけど、流石に過保護もいいところだ。
なんか前よりも酷くなってきてる気がする。
A
「はぁ…。」
「我ながらどーしてあんな奴が好きなんだか…。」
五条
「A〜!!!!」
A
「ぎゃああああ!!??」
スパーンと勢いよくお風呂場のドアが開けられ悟が入ってきた。
咄嗟に近くにあった風呂桶をぶん投げる。
五条
「いてっ!」
A
「なな、何!入ってきてんの!!!」
五条
「大丈夫!目隠ししてるから!」
A
「テメェは目隠しの意味全くねぇだろ!!!」
*
背を向けて寝ている私に後ろから悟がくっついてきて声をかけてくる。
五条
「ねぇ〜、A〜。まだ怒ってるの〜?」
ええ、そりゃ怒ってますよ。
五条
「ごめんって、いい加減許してよ〜。」
「こっち向いてくれないと僕悲しいなぁ〜。」
全く反省してないだろコイツ。
五条
「ねぇ〜Aってばー。」
A
「…もー、うっさいなぁ。」
「寝るからいい加減黙って。」
あ、やっとこっち見た。と、嬉しそうに笑う悟。
なんでこんなバカが呪術界最強なんだか。
五条
「明日朝イチで硝子に治して貰おうね。」
A
「言われなくてもそのつもり。」
五条
「僕が責任持って硝子の所まで連れてくよ。」
A
「いや大丈夫、自分で行ける、やめて。」
コイツ絶対お姫様抱っこで連れて行くつもりだ。
皆に見られたらどうすんだよ、絶対に嫌だ。
死ぬ気で抵抗しよう。
五条
「おやすみA。」
*
明日頑張ろ。
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時