74 - 本編 ページ14
【稽古4】 閃き
*
恵に飲み物を手渡し、再度玉犬と向き合う。
恵は玉犬の後ろに控えている。
何か、何かないかな。
ふと、さっきの野薔薇との会話を思い出した。
「本体との繋がりを辿るようなもんだからね。」
繋がり。
本体との呪力による繋がり。
A
「…ちょっとやってみるか。」
眼帯を外し、玉犬を見る。
玉犬の1番呪力が濃いところに触れてみる。
すると玉犬の姿がドロッと崩れた。
伏黒
「!」
「…呪力が練れねぇ。」
A
「……術式の解除…やった…できた…。」
「野薔薇!!見た!?出来た!!」
釘崎
「凄いじゃない!良かったわねA!」
いぇーいと野薔薇とハイタッチをして喜びを分かち合う。
A
「恵!ありがとう!!」
*
釘崎
「はい。」
野薔薇から呪力の篭っている釘を渡され、それに私の術式を流し込む。
釘崎
「「簪」」
「………術式使えないみたいね。」
野薔薇にも協力してもらい、術式の効果を再確認できた。
良かった、これで一応だが遠距離にも対応できる。
A
「はっはー!!見たか悟!どうだーー!!」
釘崎
「喜び過ぎて変なテンションになってるわよ。」
*
A
「ってなわけで、棘さん!」
「ちょっと呪言使ってみてくれない?」
狗巻
「しゃけ!」
真希
「アイツなんであんなにハイテンションなの?」
釘崎
「まぁ、色々ありまして…。」
*
眼帯を外し、深呼吸をする。
A
「じゃあお願いします!」
狗巻
「「動くな」」
左眼に集中すると、空気を伝う呪力がうっすら見えた。
手を前にかざし、術式を発動させる。
狗巻
「…おかか。」
A
「…っしゃキター!!!」
パンダ
「すっげ、棘の呪言を防いだ。」
A
「ふふふ!!ドヤァ!!!」
*
次は悟に見せてやる。
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時