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37 - 本編 ページ37

【京都姉妹校交流会7】 撤退





伏黒
「A、2人を頼む。」


そう言って止めるより先に走り出してしまった。
恵を眼で追いかけると吹き飛ばされた呪霊の傍に、


A
「真希さん!」


ドゴゴゴッと凄い音をたてて、あの呪霊が真希さんによってはるか遠くへ吹っ飛ばされた。


A
「すっげぇ…。」


恵も真希さんも呪霊を追いかけて行ってしまった。





軽くだが2人に応急処置を施し、担ぎ上げる。
恵と真希さんの他に東堂さんと悠仁の呪力を感じた。
あれだけいれば私は行かなくても大丈夫だろう。
この手負い2人をここに置いて行く方がよっぽど危険だ。


A
「…とはいえ、男2人は流石に重いな…。」


西宮
「加茂くんは私が運ぶよ。」


そう空から声が聞こえた。
真上を向けば箒に乗った小柄な少女がいた。


A
「桃さん。」


西宮
「手当してくれてありがとね。」


憲紀さんを桃さんに渡し、棘さんを背負い直す。
さ、急いで帳の外に出ないと。





A
「はぁっ…!!重かった…。」


重い体を引きずってやっとの思いで帳の外へ出た。
安全そうな所に棘さんを置いて、再度帳の中へと行こうとする私の手を誰かが掴んだ。


五条
「A!」


良かった、聞き慣れた声だ。


A
「…ん?え、なんでいるの?」


五条
「いやー、この帳僕入れないみたいなんだよね。」


A
「なにそれ。」


そんな帳があるのか。
随分と腕のいい術師がいるのかな。


五条
「…それより、その髪と傷どしたの?」


A
「あー、これは…。」


思い出した。
悟は髪の毛長い方が好きって前に言ってたなぁ。
そんな事を思い出していたら、バシュッという音がして帳が消えた。


A
「帳が消えた!!悟!!」


五条
「A、ここで大人しく待ってるんだよ。」


私の頭を撫でて悟は満足そうに笑い、敵の所へ行ってしまった。





虚式「茈」

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mito(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年3月7日 23時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いえいえ!これからも応援し続けさせて頂きます!頑張ってください! (2021年3月7日 18時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ハナさん» ご指摘ありがとうございます!次回から気を付けて書きたいと思います! (2021年3月7日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 更新頑張ってください! (2021年3月7日 16時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 面白いお話ありがとうございます!大変恐縮なのですが真依さんの「依」は「衣」ではなくニンベンのある「依」だと思います。指摘が間違っていたらすみませんがご確認の程宜しくお願い致します。 (2021年3月7日 16時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mito | 作成日時:2021年1月13日 21時

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