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撤退。
*
伏黒
「A、2人を頼む。」
そう言って止めるより先に走り出してしまった。
恵を目で追いかけると、吹き飛ばされた呪霊の傍に、
A
「真希さん!」
ドゴゴゴッと凄い音をたてて、あの呪霊が真希さんによってはるか遠くへ吹っ飛ばされた。
A
「…すっげぇ…。」
恵も真希さんも呪霊を追いかけて行ってしまった。
*
軽くだが2人に応急処置を施し、担ぎ上げる。
恵と真希さんの他に東堂さんと悠仁の呪力を感じた。
あれだけいれば私は行かなくても大丈夫だろう。
この手負い2人をここに置いて行く方がよっぽど危険だ。
A
「…とはいえ、男2人は流石に重いな…。」
西宮
「加茂くん私が運ぶよ。」
そう空から声が聞こえた。
真上を向けば箒に乗った小柄な少女がいた。
A
「あ、桃さん。」
西宮
「手当してくれてありがとね。」
憲紀さんを桃さんに渡し、棘さんを背負い直す。
さ、急いで帳の外に出ないと。
*
A
「はぁっ…!!重かった…。」
重い体を引きずってやっとの思いで帳の外へ出た。
安全そうな所に棘さんを置いて、再度帳の中へと行こうとする私の手を誰かが掴んだ。
五条
「A!」
良かった、聞き慣れた声だ。
A
「…ん?え、なんでいるの?」
五条
「いやー、この帳僕入れないみたいなんだよね〜。」
A
「なにそれ。」
そんな帳があるのか。
随分と腕のいい術師がいるのかな。
五条
「…それより、その髪と傷どしたの?」
A
「あー、これは…。」
思い出した。悟は髪の毛長い方が好きって前に言ってたなぁ。
そんな事を思い出していたら、バシュッという音がして帳が消えた。
A
「帳が消えた!!悟!!」
五条
「A、ここで大人しく待ってるんだよ。」
私の頭を撫でて悟は満足そうに笑い、敵の所へ行ってしまった。
*
虚式「茈」

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mito(プロフ) - 稲荷さん» ありがとうございます! (1月16日 12時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
稲荷 - ふおぉぉぉ!更新頑張って下さい! (1月16日 6時) (レス) id: cdc9489625 (このIDを非表示/違反報告)
mito - 琥珀さん» あんまり恵の出て来てないので、現時点では五条落ちになると思います。更新頑張ります。 (1月15日 17時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 是非、五条悟落ちでお願いいたします。 (1月15日 16時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 是非、五条悟落ちでお願いいたします。 (1月15日 16時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月13日 21時