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五条悟の隠し事。
*
静かな部屋にカチコチと時計の音が鳴り響く。
A
「…遅い。」
最近、悟の帰りが遅い。
いや、誰と何をしてようがどうでもいいんだけど。
明らかに遅い。
こないだは、なんか少し焦げ臭い匂いがしたし…。
……何してるんだろ。
五条
「たっだいま〜!」
A
「おかえり、ご飯そこ置いてあるよ。」
五条
「美味しそ〜!いただきまーす。」
A
「って、なんだこの新婚夫婦みたいな感じは!」
五条
「だって僕ら夫婦じゃん〜。」
A
「違うわ!!」
五条
「え〜?指輪もあげたのに?」
そう言って悟は私の首にかかっているネックレスを引っ張った。
五条
「ちゃんと着けてくれてるんだ〜。嬉しいな。」
そう言って上目遣いで私の顔を見ながら、ネックレスにキスをした。
A
「うっ、うっさいバカ!」
「第一、悟は着けてないじゃん!」
「だから夫婦じゃありません!違いまーす!」
五条
「指輪?ほら、着けてるよ。」
「僕もネックレスにして服の中にしまってんの。」
チャリッと私にネックレスを見せつけて、ニッコリと笑う悟。
五条
「ね?」
あー、もう…。
A
「うっさいバカ…。」
しっかり着けてんのかよ。
*
五条
「じゃ、寝ますよ〜。」
もう既に習慣づいているこの状態。
16歳と28歳が同じベットで寝てるとか、教育委員会に訴えたら即逮捕されそう…。
いやむしろ訴えて捕まえて貰おうか…?
五条
「なーに考えてんの?」
A
「別にー。」
「…そいえばさ、なんで最近帰り遅いの?」
五条
「え!なに!?気になっちゃう??」
「浮気じゃないよ安心して!僕はA一筋だよ!」
うっわぁ〜聞くんじゃなかったぁ〜。
A
「少しでも心配した私が馬鹿だった。」
五条
「ごめんごめん〜。まぁ、色々とね…。」
「明日になったらわかると思うよ。」
楽しみにしときな。と、私の頭を優しく撫でながら楽しそうに笑う悟。
A
「明日って…、交流会なんだけど。」
五条
「知ってるよー!頑張ってね、応援してる。」
ぎゅっと抱きしめられる。
包み込まれるような悟の体温に安心する。
A
「…うん。ありがと。」
五条
「あらー、素直でかわいい。」
A
「ベットから放り出すよ?」
*
明日。

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mito(プロフ) - 稲荷さん» ありがとうございます! (1月16日 12時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
稲荷 - ふおぉぉぉ!更新頑張って下さい! (1月16日 6時) (レス) id: cdc9489625 (このIDを非表示/違反報告)
mito - 琥珀さん» あんまり恵の出て来てないので、現時点では五条落ちになると思います。更新頑張ります。 (1月15日 17時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 是非、五条悟落ちでお願いいたします。 (1月15日 16時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 是非、五条悟落ちでお願いいたします。 (1月15日 16時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月13日 21時