五条家の落し物【呪術廻戦】

23 - 本編 ページ23

【知らない恋心】 友達達


＊


また、夢を見る。
両親を助けられなかった夢。

あぁ、苦しい。


A
「…はぁ…。」


時刻は午前2時、ちょっと過ぎ。
隣を見ても誰もいない。

酷く寒い。


＊


伏黒
「…A、大丈夫か？」


A
「え？あ、うん。大丈夫。」


釘崎
「寝不足か？」
「睡眠不足はお肌の大敵よ。」


釘崎野薔薇は、地方から上京してきた女の子。
同い年の女の子はいなかったから、野薔薇が来てくれて凄く嬉しかった。


A
「大丈夫だよ。」
「…ところで悠仁は？」


釘崎
「え？そいえばいないわね。」


虎杖
「ごめんごめん！待ったー？」


釘崎
「別に。」


悠仁は冷たいなー。と、笑いながら、私に袋を差し出した。


悠仁
「A、甘いもん好きだろ？」
「皆で一緒に食べようぜ！」


A
「…ありがとう。」


虎杖
「天気いいし、外出て食べようぜ！」


釘崎
「いいわね！ほら、伏黒も行くわよ！」


グイグイと恵を引っ張る野薔薇。
恵は少し迷惑そうな顔をしていておもしろい。
さ、私も行こうかな。


A
「あ、れ…？」


皆に続いて歩き出そうとしたら、ぐにゃりと視界が歪み、体から力が抜けた。
倒れそうになった所を悠仁が抱き抱えてくれた。


虎杖
「大丈夫か！？」


伏黒
「A！」


釘崎
「虎杖ナイスキャッチ！良くやった！」


A
「ごめん…、体調悪いみたい。」
「皆で行ってきていいよ。」
「私帰って休むね。」


釘崎
「伏黒！！送ってってあげなさいよ！！」


虎杖
「そうだぞ伏黒！」


伏黒
「言われねえでも行くわ！！」


＊


賑やかで楽しいな。

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