もう1枚 ページ6
『返してください!!』といった私に滝沢くんは言った。
滝「どうして?」
「どうして?どうしてって…私のだし大事なものだからです!」
滝「じゃー…問題に答えられたら返してあげる!」
「はっ?」
怪訝な私に気もくれずニコニコしながら彼は両手を差し出した。
その両手には花びらのカードが1枚ずつ。
滝「どっちがキミのでしょう?」
私は迷わず一方を指した。
「こっち…」
明らかに汚いから。
滝沢くんは 「やっぱりわかるか…」 と言いながら私が指した方を差し出した。
「あの…それは…?」
滝「これ?」
滝沢くんは手に持っている花びらのカードを見せた。
滝「昔ファンレターに入ってたんだ。
可愛かったんで何となく持ち歩いてたんだけど…
これって何処にでも売ってるの?」
と滝沢くん…。
「いや…こんな手作り感満載のやつ…売ってないですよ
笑 」
冗談を言ってるのかと私は笑いながら言ったら…
滝「じゃーどうして同じモノを持っているの?俺たち…?」
って真剣な顔で言うから…
まさか目の前にいる人が送ってくれたモノとは思わないか…ってちょっと寂しくなる私…。
そんなことを考えるのは私くらいか…。
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作者名:sugi | 作成日時:2023年2月28日 21時