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『返してください!!』といった私に滝沢くんは言った。





滝「どうして?」



「どうして?どうしてって…私のだし大事なものだからです!」





滝「じゃー…問題に答えられたら返してあげる!」





「はっ?」




怪訝な私に気もくれずニコニコしながら彼は両手を差し出した。





その両手には花びらのカードが1枚ずつ。






滝「どっちがキミのでしょう?」






私は迷わず一方を指した。





「こっち…」





明らかに汚いから。





滝沢くんは 「やっぱりわかるか…」 と言いながら私が指した方を差し出した。





「あの…それは…?」






滝「これ?」





滝沢くんは手に持っている花びらのカードを見せた。





滝「昔ファンレターに入ってたんだ。
可愛かったんで何となく持ち歩いてたんだけど…
これって何処にでも売ってるの?」





と滝沢くん…。





「いや…こんな手作り感満載のやつ…売ってないですよ
笑 」





冗談を言ってるのかと私は笑いながら言ったら…






滝「じゃーどうして同じモノを持っているの?俺たち…?」







って真剣な顔で言うから…








まさか目の前にいる人が送ってくれたモノとは思わないか…ってちょっと寂しくなる私…。







そんなことを考えるのは私くらいか…。

なんだっけ…?→←返して!



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作者名:sugi | 作成日時:2023年2月28日 21時

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