同じモノ？ ページ2
side滝
帽子を深く被り直した。
少し人が多いからこれを抜けるまでは……
そう思いながら歩くテンポを速める。
自分が『滝沢秀明』とバレると面倒だから……
タレは辞めたとはいえ、追いかける奴は追いかけるからな……
もう少しで人混みを抜ける……
……と思った時、手に何かが触れてそのまま落ちかけた物を自分が落としたのかと思い慌てて拾い上げた。
見ると花びらがラミネートされたモノ。
とりあえずそれを手にしたまま人混みを抜け、近くの細い路地裏に入った。
俺は手にしたモノをもう一度みた。
驚いた。
滝「おかしいな……これ俺も持ってるな……」
俺は財布を開いた。
昔、ファンレターと一緒に入ってたカードみたいな綺麗にラミネートされた花びらのモノ。
なんとなく可愛かったんで財布に入れていた。
出すとほぼ同じモノ。
違うのは……
滝「上の方に少し穴があいてるな……｣
紐でも通してあったのだろうか？
でもこんな手作り何人も持っているとは思えない……
まさか……
ファンレターくれた子？……
この子は戻ってくるのだろうか？……
この後用事もないし、しばらく待ってみることにした。
人混みから少し離れているけど
人混みが見えるから探している子を見つけられるかもしれない……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sugi | 作成日時：2023年2月28日 21時
