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「カーカー」
『う、ううん.....?』
カラスの鳴き声で目がさめる。
スマホの画面を見ると4:17と表示されている。カラスは朝がはやいなあ.....
『私も起きるか......』
んっと伸びをする。
久々によく寝れた気がする。
ベットから出て、顔を洗い、昨日食べ散らかしたまんまの食器を洗う。
そして私はランニングへ出かけた。
休みの日は毎朝、5km走っている。
『ふぅ......』
ランニングを終え、家に帰って来た。
軽くシャワーを浴びてパンツスーツへ着替える。
時刻は6:30。まだ全然早いが、公安部も忙しいし、誰かしらいるだろう。
そう思い、自宅を出た。
警視庁へ着くと、まず警備部へむかった。
昨日まとめて置いた荷物を取りに行くためだ。
『失礼します....』
警備部の事務所の扉を開ける。
そこには徹夜明けだと思われる上司がいた。
「お、はやいな、おはよう。
けど、公安部はここじゃねえぞ。」
『おはようございます。
そんなのわかってますよ、荷物を取りに来ただけです。』
「そうかそうか」
『今日も徹夜ですか?』
「空いた穴を補うためにな」
そう言って上司は笑う。
『私の穴なんて、誰でも埋めれますよ...』
「まーたお前は.....
いいか、A、お前は出来るやつだ。
頭に回転も早いし、物覚えもはやい、気も回る。だからもっと自信をもて。」
いきなり、上司から褒められるとどんな対応をしていいか分からなくなる。
『面と向かってそんな事言われると照れますね.....へへへ』
「おう、照れろてれろ!お前は出来るやつだからな!公安にやるのがもったいないくらいだ!
公安に行っても元気でやれよ!なんかあったらすぐに相談しろよ!」
と背中をバシバシされる。
本当にいい上司をもった。ここから離れたくないと言う気持ちが今になって湧いて来る。
『ほんとうに、今の今まで、たくさんお世話になりました。感謝しています。』
そう言って私は深々と頭をさげる。
「やめろやめろ、水臭い!
お前はまだ若いからな!いろいろ経験つんで人生の糧にしてけ!ほら、そろそろ公安行ってこい!」
そう言って背中を押される。
きっと私が公安に行きやすいように気を回してくれてるんだろう。
『お世話になりました』
私は自分の荷物をかかえてもう、一度上司に一礼をし、警備部を出た。
「頑張れよ......あっちには鬼上司がいるからな....」
ポツリ、私の背中にそう吐いた上司の言葉は私に届かななかった。
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amro(プロフ) - 薮田さんはじめましてコメント失礼します!主ちゃんと降谷さんの関係がとってもよく、テンポもよくて好きな小説です!!これからも更新応援しています! (2018年8月8日 7時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
レン - 面白いよ!ガンバって。うん。 (2018年7月1日 20時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
レン - 確かにデスッ! (2018年7月1日 18時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
バーボン(プロフ) - 降谷さんが所属してるのは警察庁警備局警備企画課ですよ。なので、警視庁ではなく警察庁では? (2018年7月1日 16時) (レス) id: 3bad78ac2e (このIDを非表示/違反報告)
薮田さん(プロフ) - サボねん♪JUMPさん» ご指摘ありがとうございます!先程、訂正させていただきました。見づらい小説ですが、よろしくお願いいたします! (2018年6月23日 10時) (レス) id: ee421a758a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薮田さん | 作成日時:2018年6月14日 3時