優秀な上司を持つと部下は大変です。【降谷零】

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私の名前は、A A、25歳独身。
警察学校を卒業した後は、
警視庁警備部警備現場第二課へ配属、
そこから特に異動もなくここまで過ごして来た。


やっとこの警備部にも慣れて来たって言う時に公安部へ異動なんて......


公安部。通称『ゼロ』
存在しない組織であれと命じられこの通称が付いたらしい。
元々、警備部と公安部は同じ組織だったから兄弟のようなものだ。やってる仕事の内容は全然違うけどね。



はぁ。

公安部か....

ん？公安部？？

公安部ってあれ？？？

もしかしてもしかすると？？？？

あいつがいる................？？？？？




思い当たる節は、警察学校時代の同期。
どっかの国と日本のハーフで、宝石かのような青色の瞳に美しい金髪、そして何より顔が整っていて警察学校時代は常にトップの憎たらしいほど完璧な、やつ。


あそこまで完璧マンと一緒に仕事するとか毎日精神に莫大な攻撃をうけそう。
ハハハ。


なんて事を考えながら報告書を終わらせ提出した。
そして、同僚や先輩に自分の仕事を引き継ぐついでに挨拶をする。


最初は不安しかなかったこの部署も同僚や先輩、上司のお陰でここまで続けられた。
本当に感謝している。


先輩たちからは、
「お前なら公安部でも大丈夫だな」とか
「なんかあったらすぐ相談しろよ」とか
「いつも通り頑張れよ」などと、様々な言葉で応援してもらった。



そして自分のデスクの荷物を適当なダンボールに詰めて、警視庁を出た。

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