優秀な上司を持つと部下は大変です。【降谷零】

P.16 ページ17

.


降谷くんから潜入捜査命令がでる。
偽名は相羽美里。
“安室透”とは面識なしでただの会社員。


と言う設定らしい。
あまり細かく決めるといつかボロが出るからこれくらい大まかな形の方がいいって言ってるけど、


『正直、不安でしかないんだけど。』


思ってる事を正直に言う。
だって潜入捜査なんて警備部にいた時はやらなかったもん。



「大丈夫だ、俺がカバーする。」




降谷くんに笑顔でそんな事を言われると、少し心に余裕ができた。



『よろしく頼むよ〜降谷くん〜！』



「それはこっちのセリフだ...」


そう言って微笑む降谷くんをみて、ちょっとだけ懐かしい気持ちになる。




とりあえず、明日のお昼時にポアロへ行く事になった。


『で、私は潜入捜査以外に何をやればいいですか？』


「そうだな.....」


降谷くんは自分のディスクにある国語辞典よりも分厚い紙束を持って来て


「とりあえずこの事件についてまとめて欲しい。指定暴力団が絡んでるとか噂が立っている。」


私のディスクへドスンと置く。



なるほどね、これは当分暇がなさそうだ。




「それと、それが終わったらこの集団について分かる事全て調べてくれ。それと.........」



降谷くんの口からどんどん仕事が増えてく。
すかさずメモを取るけど追いついてるかわからない。


「以上だ。なるべく早く仕上げてくれ。よろしく。」



『かしこまりました......』



仮にも今日からの配属の人にここまで仕事を押し付けるのか.....鬼かよ.......

P.17→←P.15

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す