故意じゃないほうがいい (ページ1)

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きっとはたからみて、私のしたことはとんでもなく馬鹿で、しょうもないものに映っていたのだと思う。

それでも何も知りやしない他人に不幸な恋だと、馬鹿な恋だと、どうしてといくら詰め寄られようがいいと思っていた。
そもそも、これを恋だとかそういうことで片付けられたくなかった。

社会に溶け込むのが何よりこれっぽっちも大切じゃないのに大切にしないといけないもので、そういうレールの上を進んできて、毎日に嘆いて、夢とか未来とか、そんなものもう見えない、けど生きていくしかなくて、生きていかなければなくて、でも結局、そういう風に生きているのは自分のせいで。そういう毎日を抱えて生きていた私にとって

それは決定的な出会いで、希望で、憧れで、光で、そういうしょうもない言葉で表すのも気持ち悪いと感じてしまうくらいの、ものだった。

だから、別にどうでもよかった。

彼にとってわたしは、たくさんいる女のひとりでしかなくても、よかった

わたしはどれだけ足掻いても彼のようになれるわけがないことを知っていても、よかった

そういうわたしを手元に置いておく、彼のズルさと賢さと姑息さにどっぷりと浸かっているだけのあの、決して愛だとかそういうものではない、沼のような3年は、わたしの憧れだった