＊【るす＊まふ】 黒 王 子 ＊

◇黒王子＊０２ ページ3

しばらく退屈なニュースを見ているとインターホンが鳴った。

はーい、と返事をしてドアを開ける。


『えっと、貴方は……』


「黒川光、やけど」


『あ、黒川さん…！どうぞどうぞ！』


想像してたよりも長身で尚且つ、イケメン…だったからびっくりしちゃった。



『こうやってお話しできるのって初めてですよね！』


「ん、そうやね。敬語じゃなくてもええよ」


『え、えっと、わかった！光くんって呼ぶね…！』



よし、なんか少しだけど仲良くなれた気がする！

前々から真冬くんから話は聞いてたし、話しかけたい気持ちは山々だったのにいつも話しかけられなかったからなんか嬉しいのだ。



「なんか僕ずっと話したくても話しかけられへんかったから嬉しいよ」


『わ、私も！何する？ゲームとかしよっか？』



私がゲーム機を差し出すも、それを拒否してくる。

ゲームはしたくなかったかな…？



「ゲーム、しよ」


『……え…？』



ゲームって…さっきゲーム機受けとらなかったのに…？



「だから、ゲームするんよ。」



全くその意味を理解できていない私に、光くんはキスをしてきた。

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