ひきこもりでもシェアハウスしたい！パート４

そらる 寝不足 ページ10

3.坂田さいど

まふがそらるさんを抱えて帰ってきた。まだちょっと顔色が悪い。まふも疲れている様子だったから交代するよと言ってそらるさんを預かった。

そらる「んー…。ここ、どこ？」

坂田「家ですよ。体調どうですか？」

そらる「あんまり変わんない。頭、割れそうっ…」

こめかみをぐりぐり押さえて泣きながら言うそらるさん。まだ寒そうだからおでこを冷やすことはせず、腕を伸ばしてきたそらるさんを抱きしめた。

うらさんに背中に毛布をかけてもらって赤ちゃんをあやすように体を揺らす。しばらくすると落ち着いてきたのか寝息が聞こえてきた。

坂田「そらるさん寝た？」

うらたぬき「うん。苦しそうだけど寝れてるよ。ちょっと熱測るわ。流石にそらるさん体熱すぎ」

うらさんが体温計を挟むと、冷たかったのか一瞬目を覚ましたけど大丈夫ですよって背中をトントンと叩くと再び目を閉じた。

うらたぬき「うっわ熱たか…」

坂田「何度？」

体温計を渡される。そこには38.4℃とあった。治りが悪いかもとは聞いてたけどそれにしても熱高いな…。

坂田「そらるさん、そらるさん、」

そらる「ん…？」

坂田「寝てるとこすみません。熱高いんで薬飲んだ方がいいと思うんですけど、なんか食べられそうですか？頭も痛いでしょ」

そらる「ん、ゼリーなら…」

うらさんとアイコンタクトをとってゼリーをとってきてもらう。しばらくすると何個かゼリーを持ってきて戻ってきた。

うらたぬき「何味がいいのかわからなかったので色々持ってきました。どれがいいですか？」

そらるさんが指差したのはぶどうゼリー。二人で食べさせるけど、あまり食欲は戻っていないみたいで数口でお腹いっぱいになったみたいだ。

そらる「ごめ、もう無理…」

坂田「それくらい食べれたら十分です。これ飲んで寝ましょうか」

病院でもらった薬を飲ませてベッドに寝かせる。熱い手を握って頭を撫でた。この感じだと熱は上がりきったはず。少しでも早く熱下がりますように。

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