シェアハウス大ピンチ！* ページ10
※嘔吐表現があります。苦手な方はUターンをお願いします。
※会話文が多くなると思われます。ご了承ください。
4.小野寺さいど
丸山「Aー、手握って🥺？」
さっきから私にべったりなマル。かわいいけど、そろそろトイレに行きたくなってきた。私もロケで中ったのか胃が痛い…。
小野寺「マル、トイレ行きたいんだけどちょっと離れてもいい？」
丸山「やだ…」
そんな泣きそうな顔で見られても…。ヒナもリーダーも寝てるし、起こすしかないな。
小野寺「さとっさん、起きて」
大野「ん？あぁごめん、寝てた…」
小野寺「マルのことお願いしていい？私トイレ行きたくて」
大野「はいよ。いってらっしゃい」
部屋を出てトイレに向かう。便座の前に座り込んだ瞬間、急に吐き気がして嘔吐くこともなく吐き出してしまった。
はぁ、しんど、疲れた…。便座に顔をもたげて深呼吸していると、トイレのドアがノックされた。
松本「誰かいる？大丈夫？」
小野寺「まつじゅ、どうしよ、吐いちゃった…」
松本「開けられる？」
腕を伸ばして鍵を開ける。相当私の顔色が悪かったみたいで、ドアの先の松潤は驚いた顔をしていた。
松本「顔真っ青…！まだ気分悪い？」
小野寺「もう大丈夫…」
わかったって、私を抱き上げて部屋まで運んでくれた。熱も出てきたのか体が火照っている感じがする。ふわふわする意識の中、目をつぶった。
うぅ、さむ…。寒気に目を覚ますと目の前には松潤とたぁくん。そうだ、昨日トイレで吐いてたところを松潤が助けてくれたんだ。
大倉「おはよ。体調どう？」
小野寺「寒い…」
大倉「まだ熱上がるんやね…。ちょっと測ってみようか」
小野寺「…38.2℃。私寒気してるんだけど、まだ熱上がるってこと？」
そうだねって、私の頬に触れる松潤。手、冷たくて気持ちいい…。
松本「病院行った方がいいかな。ほっぺカサカサしてるし、ちょっと脱水気味かも」
水分をとったほうがいいんだろうけど、気分が悪すぎてそれどころじゃない。お腹痛いし気持ち悪いし、しんどい…。病院は嫌いだけど、これ以上しんどくなるのは嫌だから渋々頷いた。
大倉「今から車動かすから、酔ったら教えてね」
たぁくんの言葉に頷いて目をつぶる。いつの間にか寝ていたみたいで、目が覚めると病院にいた。
やっぱり食あたりらしい。点滴終わったら帰れるからねって頭を撫でてくれる松潤と大倉。嫌いな病院だけど、2人のおかげで不思議と嫌な気持ちはしなかった。
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作者名：はるか | 作成日時：2022年1月11日 14時
