松本潤 胃腸炎* ページ40
※嘔吐、下痢表現があります。苦手な方はUターンをお願いします。
1.小野寺さいど
夜中、部屋のドアが開いたり閉まったりする音で目が覚めた。位置的に松潤かな、どうしたんだろう。
部屋を出るとその本人にばったり会った。松潤は私を認識する余裕もないみたいで俯きがちにトイレに向かっていて。
普通じゃないと思って、お風呂場から念の為に洗面器を持ってトイレの近くに行くと、苦しそうな声と水音が聞こえてきた。お腹壊しちゃったのか…。
小野寺「松潤、体調悪い？大丈夫？」
松本「A、やばい、吐く…！」
その直後、息が詰まった音が聞こえて急いでドアを開けてもらった。中にいたのは真っ青な顔でお腹と口を押さえる松潤。これは、思った以上に重症かも。
小野寺「あー、しんどいね。はい、洗面器あるしいつ吐いても大丈夫だよ」
洗面器を差し出して背中をさすると、限界も近かったのか嘔吐くことなく吐き出した。吐いたものは今日何を食べたのかわかるくらい未消化で。ずっと調子悪かったんだろうな…。
吐いてお腹に力が入るから下すのも落ち着かなくて、結局トイレを出られたのは約30分後だった。
松本「はあ、もう大丈夫。ありがと…」
小野寺「ううん、落ち着いてよかった。口ゆすいで、飲めそうだったら飲んでね」
数口飲んでもういらないって返されたけど、少し飲めただけでも十分だ。体力が限界なのか頭を抱えた状態で動けなくなってしまった松潤をなんとか支えながら色々して、トイレから出た。ソファーに寝かせた瞬間、目を覚ました松潤。熱も高そうだし、なかなか寝られないよね…。
松本「A…？」
小野寺「うん、Aだよ。どこしんどいか言える？」
松本「お腹痛いのと気持ち悪くて…。あと、寒気する…」
小野寺「まだ熱上がりきってないんだね…。熱測るよ？」
体温計を脇に挟むんだけど、力が入らないみたいですぐに落ちてきてしまう。楽にしていいよって松潤の腕を支えた。しばらくして音が鳴った体温計。そこには、37.8℃とあった。寒気がするってことはまだ熱が上がるんだろう。毛布をかけてお腹に湯たんぽを当てて頭を撫でた。少しでも楽になりますように。
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作者名：はるか | 作成日時：2022年1月11日 14時
