主人公 風邪 ページ32
3.松本さいど
はるかが体調を崩して、今日の収録が延期になった。ずっと申し訳なさそうにしてるんだけど、体調不良は仕方ない。仕事があるからって家を出たニノとリーダーを見送って、はるかの看病に戻った。
なにか食べられるかなって思ってキッチンで料理していると、翔くんがアイス持ってきてと一言。食欲戻ったみたいでよかった。冷凍庫に入ってたアイスを持っていくと、寝起きのぽやぽやした声でチョコチップが食べたいって言うはるか。一人で食べる体力はなさそうだったから3人で食べさせて、薬を飲ませて寝かせた。
横になると咳が出るみたいで、ゴホゴホと痰の絡んだ咳を繰り返している。抱き上げて背中をさすると苦しそうではあるけど寝息が聞こえてきた。寝ているのを確認して熱を測ると39.2℃。39℃超えちゃったかあ…。寒そうにしているし、まだ熱が上がるんだろう。寒気が落ち着いたら病院かな…。
小野寺「まつじゅん…」
松本「はあい？…あー、しんどそうな顔してるね。目うるうるだ。どっかしんどい？」
小野寺「もうやだ、病院行きたい…」
松本「うん、病院行こうか。しんどいもんね」
病院嫌いなはるかが自分から言うなんて珍しい。翔くんに目配せして車を出してもらう。相葉くんには保険証を探してもらって、寒くないように毛布をかけて家を出た。
松本「ここの病院までお願い。はるか寝てるから車動かしちゃっていいよ」
櫻井「はいよ」
エンジン音が鳴って車が動き出す。翔くんの安全運転のおかげで酔うことなく病院に到着した。
櫻井「病院着いたよ。はるか寝れてる？」
相葉「うん、ぐっすり。松潤はるかのことお願いね」
松本「もちろん」
はるかを抱き上げて病院へ。元々華奢ではあるけどいくらなんでも軽すぎる。元気になったら美味しいものたくさん食べさせてあげよう。
待合室で測った熱は39.7℃。どんどん上がってる…。関節痛はなさそうだけど、もしかしたらインフルかもな…。寒気はもう大丈夫そうだから大量にかけていた毛布を何枚か外す。依然として顔色は悪いけど、少しだけ表情が和らいだ気がした。
看護師「小野寺さん、診察室へどうぞ」
芸能人御用達の病院。騒がれる心配もなく、診察室に入った。
医者「こんにちは。すごい熱だね…。時期的にも可能性があるんで一応インフルエンザの検査しましょうか」
検査結果は陰性。疲労が溜まっていたところに風邪をひいてこじらせたらしい。最近忙しそうだったもんな。ゆっくり休めますように。
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作者名：はるか | 作成日時：2022年1月11日 14時
