安田章大 胃腸炎* ページ26
※嘔吐、下痢表現があります。苦手な方はUターンをお願いします。
2.安田さいど
今日は雑誌撮影の日なんだけど、朝から胃の調子が悪い。村上くんに気づかれないようにさりげなく胃をさすってたんだけど、いつの間にかバレていたみたい。急に吐き気がきて嘔吐いた瞬間に、目の前に袋を差し出して背中をさすってくれた。
えずく度に出てくる嘔吐物。その嫌な見た目にまた吐き気がして戻しての繰り返し。吐きすぎてもう胃の中は空っぽなのに、それでもまだ気分が悪くて嘔吐いていると、村上くんがお水を飲ませてくれた。
水を飲み込んだ瞬間、胃がひっくり返るような気持ち悪さに襲われてまた大量に吐いて。しんどかったけど、それで気分が悪いのは少し落ち着いた。
吐き気はもうないけど、胃とお腹が痛くてどうしても体を丸めてしまう。帰りたいって言うと、みんなで帰ろうねって優しく頭を撫でてくれた。
いつの間にか寝ていたみたい。お腹の音で目が覚めた。この感じ、絶対下してる…！大急ぎでトイレに向かって便座に座ると急に下ってきて。座った状態でお腹を抱え込むと、いつもより緩いのが叩きつけられた。やっぱりお腹の調子悪い…。
村上「ヤス大丈夫か？」
村上くんが言うには１時間以上こもっていたらしい。そんな長い時間いたんだ…。
安田「まだお腹痛いけど、とりあえず大丈夫そう…」
水を流してトイレから出る。見慣れたメンバーの顔に安心して急に意識が遠のいてしまった。いつの間にか寝ていたらしい。目が覚めると真っ白な天井があった。
安田「あれ、ここ…」
横山「病院やで。胃腸炎やって。よう寝とったな。体調は？」
安田「まだ気分悪いしちょっとお腹もゴロゴロする…」
渋谷「熱もあんまり下がってへんかな。点滴終わったら帰れるからな」
弱ってるときに優しくされると涙が出そうになる。みんなが勝手に流れる涙を拭ってくれた。
大倉「あー、泣かへんよ。泣いたらもっとしんどくなっちゃう」
点滴が外れないように抱きしめてくれる大倉。なんか眠くなってきたし、寝ちゃおう…。
どれくらい寝ていたんだろう。サァっと血の気が引く感じで目が覚めた。なにこれしんどい…。
錦戸「ヤス、顔真っ青やで。どうした？」
安田「なんか寒い。体、冷えてく感じする…」
錦戸「…まぶたの裏真っ白。貧血やね。とりあえず足上げるで？」
何個もクッションを重ねて足を上げてくれた。ちょっと、楽になってきたかも…。吸い込まれるように眠りについた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はるか | 作成日時：2022年1月11日 14時
