シェアハウス大ピンチ！* ページ18
※嘔吐表現があります。苦手な方はUターンをお願いします。
※会話文が多くなると思われます。ご了承ください。
12.大野さいど
マルが食あたりを起こして帰ってきた。胃にきたみたいで、ずっと洗面器を抱えて嘔吐いている。
村上「マル大丈夫やで。過呼吸なってるから一緒に深呼吸しような。はい吸ってー、吐いてー。もう一回行くで？吸ってー、吐いてー。そうそう上手。落ち着いてきた？」
丸山「ん、ありがとう。もう大丈夫…」
大野「よかった。はい、これで口ゆすいで、飲めそうだったら飲んでね」
数口飲んでもういらないって返されたけど、飲めないよりは全然いい。眠そうに船を漕いでいるマル。ベッドに寝かせて寝ていいよって頭を撫でていると寝息が聞こえてきた。寝ている間に熱を測ると37.5℃。微熱だけど寒そうにしてるし、まだ上がるんだろうな。
そこからどんどん体調が悪くなっていって、熱も39℃を超えてしまった。さっきからお腹の調子も悪いみたいだし、しんどそう…。
村上「お医者さん呼んだほうがええかもな」
大野「水分とらせても飲んだ分以上出ちゃってるもんね。ちょっと俺呼んでくる。マルのことお願い」
部屋を出てマルのかかりつけの病院に電話をかける。すぐ来てくれるみたい。ありがとうございますって電話を切って部屋に戻った。
大野「10分くらいで来てくれるって。もうちょっと頑張ろうね」
丸山「ん…。寒い…」
村上「まだ熱上がるんか。毛布足すで。寒いの大丈夫？…ん、わかった。寝られそうなら寝とき」
手を握ってお腹をトントンしていると、少し唸りつつも寝息が聞こえてきた。
数分後、玄関からチャイムが鳴った。来てくれたみたい。
村上「ああ、俺が行くからええよ。マルのそばいてやってくれん？」
大野「わかった」
しばらくすると、部屋にお医者さんが入ってきた。しんどそうな様子のマルを見て、驚いた顔をしている。
医者「うわあしんどそう…。丸山さん、ちょっと熱測らせてくださいね？」
体温計には39.3℃の文字。すごい高熱…。お腹の音を聞いたり喉を見たり。診察結果は予想通り食あたり。吐きすぎて喉にも炎症が起きているみたいで、その薬ももらった。
医者「点滴しますね。終わったらまたご連絡ください。お大事に」
村上「ありがとうございました」
頭を下げて先生を見送る。マルは点滴の効果もあって落ち着いていて、点滴が終わっても起きることなく眠っていた。
文字数危ないので次行きます！by作者。
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作者名：はるか | 作成日時：2022年1月11日 14時
