シェアハウス大ピンチ！* ページ14
※嘔吐表現があります。苦手な方はUターンをお願いします。
8.錦戸さいど
あ、やばい、酔ったかも…。病院に向かう車の中。すばるくんの安全運転にもかかわらず、気分が悪くなってきた。
錦戸「よこやまくん、吐きそうっ…」
横山「はいはいはい。ここに袋あるから吐いちゃってええよ」
優しく背中をさすってくれる横山くん。一気に胃の中のものが上がってきて、嘔吐くこともなく吐き出してしまった。
横山「しんどいなぁ。すばる、どっか止まれるところあったら止まってくれん？」
渋谷「はいよ。…薬局あったわ。止まるな」
少しして車が止まった感覚。横山くんがずっと背中をさすってくれていたおかげで、少しずつ気分が悪いのも落ち着いてきた。
錦戸「もう大丈夫…」
横山「じゃあこれ。口濯いで、飲めそうやったら飲んでな」
渡された水を何口か飲んで返す。一気に疲れてしまって、シートに横になって目を閉じた。…いつの間にか寝ていたらしい。目が覚めると病院の診察室で点滴を打たれていた。やっぱりこの匂い、好きになれない…。
渋谷「おはようさん。やっぱり食あたりやって。点滴終わったら帰れるからな」
点滴の刺さってない方の手を撫でてくれる。横山くんはずっと頭を撫でてくれていて…。嫌いな病院だけど、二人がいるおかげで不思議と嫌じゃなくて、気づいたら眠っていた。
？？「…くん、どっくん、」
錦戸「横山くん…？」
横山「そやで。家着いたけど歩けそう？」
錦戸「ん、なんとか…」
二人に支えてもらって家に入る。部屋に戻ってベッドに横になって。ほんの少しの移動なのにものすごく疲れてしまった。
渋谷「疲れたやろ。俺もヨコもここおるし、寝てええよ」
体がだるいし、もう起きてられない。重たくなるまぶたに従って目を閉じた。
短いですが、次行きます！by作者。
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作者名：はるか | 作成日時：2022年1月11日 14時
