ひきこもりでもシェアハウスしたい！パート3

となりの坂田。 発熱*(こんちゃさんリクエスト) ページ1

※嘔吐表現があります。苦手な方はUターンをお願いします。

1.坂田さいど

坂田「最悪、、、」

手にした体温計には37.4℃の文字。今日せっかくうらさんと出かけられると思ったのに最悪な目覚めだ。

まぁ別に微熱だし隠そうと思えば隠せるけど、寒気がするってことはまだ熱が上がる証拠だし、隠したら確実にうらさんに怒られるから今日はキャンセルさせてもらおう。

さかたうらさんごめん、今日ちょっとしんどくて無理そうやわ…
うらたあら、大丈夫?今部屋いくから待ってて

ありがとうとスタンプを送ってうらさんを待つ。しばらくすると、部屋のドアが開いて彼が入ってきた。

うらたぬき「坂田ー、調子どう？…って、結構しんどそうだね。熱は？」

坂田「37.4℃…。寒いし、多分まだ上がる…」

うらたぬき「しんどいね。毛布足すよ。寝られそうなら寝ちゃいなね。俺ここにいるから」

手を握って、やさしくトントンとお腹の当たりを叩いてくれるうらさん。優しい空気に眠たくなって、気づくと夢の中だった。

…どれくらい眠っていたんだろう。急に気分が悪くなって飛び起きてしまった。

うらたぬき「おっと、大丈夫？ここ洗面器あるから吐いちゃっていいよ」

洗面器を差し出して背中をさすってくれる。優しい手に誘発されて、思い切り戻してしまった。

坂田「…げほっ、ごほっ、、も、大丈夫…」

うらたぬき「しんどかったね。口ゆすいで、飲めそうだったら飲んで寝よう。多分熱上がっちゃってる」

言われた通り渡された水で口をゆすいで、そのまま数口飲んで布団に入った。

一気に熱が上がっているみたいで布団の中は熱いのに寒気が酷い。体を縮こませるとうらさんも布団に入って俺を抱きしめてくれた。

坂田「うらさ、あつく、ないの、、？」

うらたぬき「俺は平気。ずっとこうしてるからお前は寝とけ」

言葉は冷たいけどこれもうらさんの愛情。ありがとうって呟いて目をつぶった。

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