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だから私はそれをするの ページ5
二年の年月が経った。
18になった私はあれから紆余曲折を経て、Qsの一員となった。
政道の死から立ち直るまでにはものすごく時間がかかった。
なんのために、だれを守るためにたたかうのか。
そんな私を立て直してくれたのは、お兄ちゃんとアキラさんだった。
私が頑張ることで、強くなることで、おなじ犠牲者を出さずに済むかもしれない。きっと救われる人がいる。
そう励ましてもらって、私も気持ちを立て直すことができた。
それでも、私の中から政道がいなくなった訳じゃないけど。
ううん、一日も、一瞬も忘れたことなんてない。
いまでも考えてしまう。
どうして政道の遺体は戻ってこなかったの？
どうしてあの時、局長に頼み込んででも本戦に加えてもらおうとしなかったの？
どうして、また同じ明日がくると思い込んでいたの？
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作者名：惰 | 作成日時：2023年7月21日 23時
