夢から醒めても ページ29
「……A、」
あたま、瞼、身体が重い。
「A、」
……この声、
「A！」
「！」
遠かった意識が覚醒して、ゆっくり瞼を開ける。
私は病室のベッドに横たわってて、目の前にいたのは___
「「「「「「A……！！！」」」」」」
「……、あ」
Qsの皆さんだった。
「良かった……良かった」
「Aたん、いっかげづも意識戻らなかったけえ……
才子、才子たちはあ"……っう、」
どこか安心した様子の瓜江さん、涙ぐんでる才子さん。
どういう事……わたし、あれから……
「あの、わたし……」
「流島戦から一ヶ月も意識が戻らないままだったんだ…
さっき医師から脈拍が上がったと聞いて駆けつけてきた」
瓜江さんの説明を聞いて納得した。
一ヶ月……眠ったままだったんだ。
あれから……
「……！あの、」
「あの……オウルは、」
何より気がかりな事だった。
もしかしたらなにかの間違いで、あれは全部夢だったりして_______
「ああ、1週間以内には完成するそうだ」
「……
そう、ですか」
……無駄な期待だとはわかってたけど。
「心配するな。まだ身体の様子が優れていないだろうから代わりに俺が受け取りに行く
聞いた所かなり強いクインケになる見込みがあるそうだ…知行博士も完成が待ち遠しいと言っていた、だから」
「ウリ、」
ふと、才子さんが割って入った。
「……すこし、Aんと二人で話してもいーか？」
「ああ、どうした？(米林？)」
才子さんの意図がわからず、わたしも？マークを浮かべる。
「女子トークや」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：惰 | 作成日時：2023年7月21日 23時
