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たった5文字を ページ1

Takuya.


楽屋に忘れ物をして戻ったら、そこにはなにかに悩んでるんか頭を抱えている斗亜がいた。


「とあー?まだ帰ってなかったん?」

斗「え、あ、西村くん」

「なんか悩んでるん?」

斗「ううん、大丈夫」



いっつもそう。辛そうな斗亜の力になりたいのに
斗亜はいつも“大丈夫”って言う。
ほんまは大丈夫なんかじゃないくせに。





「俺らって、あんまり頼りない?」

斗「えっ…?そんなことないで?」

「なんでそうやっていつも抱え込むん?」


なんでそうやっていつも辛いはずやのに
笑顔でいてくれるん?って。




斗「迷惑、かけたくないから」

「迷惑じゃないよ?俺らはもっと頼って欲しい」

斗「……ごめん、西村くん」

「ううん、話せる時になったら話してよ」



そう言った時に、下を向いてる斗亜の目から
光る雫が1粒落ちたのが見えて。
手にぎゅーって力入ってて。苦しそうで。


「大丈夫、大丈夫。俺らがおるよ、絶対に」

斗「とあ…ちゃんとやれてんのかな?」

「え?」

斗「Lilかんさいのセンター、やれてる?」



悩みの種はそこやったみたい。
センターっていう大切な役割に押しつぶされてしまいそうになってるんやろうな。


「斗亜は、俺らの最高のセンターやで」

斗「最高の…センター…」

「いつも俺らを導いてくれて、俺らのために色んなこと必死にしてくれて。そんなこと中々できひんよ、普通。」

斗「ほんま…?」

「うん、斗亜は最高で大切なセンターやで」

斗「そっ…か…」



普段なんか恥ずかしくて中々言えない言葉やけど
この一言が少しでも斗亜の荷物を軽くすることができるのなら、伝えたいなって。






「斗亜、いつもありがとう。」


end.

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作者名:叶愛 | 作成日時:2022年11月24日 12時

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