「会いたい。（深澤辰哉）」 (ページ10)

今日:20 hit、昨日:65 hit、合計:145,712 hit

Happen. ページ10

岩本「ふっか、翔太どこ行ったか知らない？」

「えー分かんない」

岩本「そっか、了解」

「俺今からトイレ行くから行きがてら探してくるわ」

岩本「助かるわ、ありがとう」

楽屋を出て、トイレを済ませる。

翔太探すために遠回りするか。

少し歩くと、人通りがほとんど無い廊下で見慣れた後ろ姿を見つけた。

声をかけようと一歩踏み出す。

渡辺「...うん、もうちょっとでバラエティ番組の収録始まるとこ」

あっぶね、電話してた。電話ならすぐ帰ってくるか、と楽屋に戻ろうと思った時。

渡辺「......ああ、ふっか？もうだいぶ元気だよ。お前と居た時と比べたら覇気ないけど」

......なべ、今誰と話してんの？

渡辺「まあ、15年も経てばな」

...まさか。そんなはずない。だけど思い当たる節なんて1つしかない。

でも、もしそうだとしても、なんで。

いや、今はそんなのどうでもいい。Aが元気でいてくれれば、とりあえずは...

渡辺「ん、じゃあ頑張れよ」

電話が切られる気配を感じ、反射で角に隠れてしまった。

「A」という名前こそ聞けなかったけど、電話の相手はAだ、って俺の勘が言ってる。