今日:5 hit、昨日:75 hit、合計:145,772 hit
小｜中｜大
Can‘t. ページ22
渡辺「...連れてきた」
『...そっか、ありがとう』
渡辺「ん。2人で話しな」
なべは、ドアの前から動けなかった俺を室内に押し込んでドアを閉めた。
『......辰哉？』
「......」
久しぶりに名前を呼ばれて、あまりにも嬉しくて涙が出てくる。
この年でこんなに泣くことある？ってくらい。
「よかった、生きてて...」
『...辰哉、近く来てくれない？』
「...うん、」
近くに寄ると、懐かしい香水が香る。
『......まず、何も言わないでいなくなってごめんなさい。ずっと連絡しなくてごめんなさい』
「いいよ、もう。会えたんだから」
『...私が病院にいる理由、気になるよね』
「......まあ。でも、無理に話さなくていい」
『ううん。言わないと』
“私今、両目とも見えないんだ。そのうち、耳も聞こえなくなる”
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きら
| 作成日時：2024年1月23日 11時
