「会いたい。（深澤辰哉）」

Reality. ページ21

渡辺「はい、ここ」




「......ねえ、」




渡辺「開けるよ」




「っ、ちょっと待て、！」




病室の壁に記されている名前に冷や汗をかく。




あまりにも緊張して少し震える。




なべは、そんな俺を気にせずドアを開けた。




渡辺「堀内〜、来たよ」




『...1人？』




渡辺「どうだと思う？」




なべの背中の向こうに見えたのは、昔よりもさらに綺麗になったAの姿。




でも、なんで「1人？」なんて聞くんだろう。




間違いなく、俺と目が合っているのに。

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